バスケ|ギャザーステップは慎重に

オフェンス スキルアップ 関野 日久

ここ数年、NBAから流行り、日本でも技術として確立されているのが「ギャザーステップ」です。

日本では「ゼロステップ」という名前で広く広まっています。

上手く使えれば非常に有効な技術ですが、考え方や判定がプレーや人によって異なってしまうことも多く、トラベリングになってしまうことも多々あります。

この記事では、ギャザーステップで起こりがちなトラベリングと、勘違いによって起こった日本での指導と流行について解説します。

バスケ|ギャザーステップのトラベリング

ギャザーステップは、その名の通り「(ボールを)確保する際のステップ」で、有効とされるのはいくつかの条件を満たしたときのボールキャッチ時のステップです。

バスケ|ドリブルからのギャザーステップ

NBAでも、ドリブルからボールをキャッチしてステップバックやレイアップ、ユーロステップなどをする際にギャザーステップを踏むことが多いです。

このような場面では、あまりトラベリングの判定になることはありません。

手が完全にボールを確保するための向きや、両手で掴むような動作をしておらず、スピーディーにステップを踏めばリーガルなプレーです。

しかし、大きいステップを踏もうとするあまり、ゆっくり1.2.3.と数えられてしまうようなステップを踏めば、静止と捉えられるためトラベリングになってしまいます。

バスケ|パスキャッチからのギャザーステップ

主にこの場面でトラベリングになるケースが多いです。

自然な足の残りであればギャザーステップとカウントされて審判にもスルーされるケースがほとんどですが、キャッチしてから思いっきり左右や前後にズレるようなミートは完全にトラベリングです。

バスケ|日本でのゼロステップ

NBAでの流行はもちろん日本にも訪れます。

例えば、ステフィン・カリーのディープ3やカイリー・アービングのドリブルハンドリングのように、多くの人が真似するスキルと同等にゼロステップも日本にやってきました。

バスケ|ギャザーステップとゼロステップ

そもそもギャザーステップという概念を間違えている競技者、指導者が非常に多いことが問題でした。

あくまでボールを確保する際のステップが1歩に数えられない、というギャザーステップに対して、日本では「3歩歩いても大丈夫」という間違ったゼロステップとして認識をもつ方が多く居ました。

先述しましたが、条件を満たさずに3歩歩くことは当然トラベリングとなってしまいます。

バスケ|ゼロステップのトラベリング

「3歩歩いても大丈夫」という間違った認識の結果、「手の向き」や「両手で掴む動作」などを考慮せずに、ボールキャッチの際にステップを多く踏むトラベリングが日本では増えてしまいました。

SNSやYouTubeなどでも動画が溢れる昨今ですが、そういったことを踏まえないボールギャザーで、試合ならば確実にトラベリングを吹かれるようなプレーをリーガルなプレーとして紹介されていることも散見されました。

競技者は新しい技術かつNBAでも有効な技術として、いちはやく利用しようとするチャレンジ精神が大切ですが、指導者は冷静な目で技術を分析し、適切な指導をすることが求められます。

おわりに

今回は、ギャザーステップという新しい技術の誤解について解説しました。

NBAからルールが変わり、FIBAや日本国内での対応の遅れ、審判のルールへの理解、適応の差などがあったため、特に初めの頃は間違った知識が広まりました。

数年前まではユーロステップやステップバックなどの技術は一部の選手のみが使っていましたが、いまやトップレベルでプレーするには必要不可欠ともいえます。

そういった技術の発達に遅れを取らず挑戦することは、チャンスを逃さないためには重要な精神です。

ルールを犯さずにさまざまなことにチャレンジできるよう、あらかじめルールを深く理解しておきましょう。

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この記事を書いた人関野 日久関野 日久(セキノ ハルク)
関西1部リーグの大学を卒業後、現在は実業団でプレーしながらプレイヤーとしてのレベルアップを目指しています。このブログでは、高校・大学・社会人、それぞれのカテゴリーでのトップレベルの選手とのプレーの中で自身が経験した、バスケ選手としての高みに行く方法を発信していきます。