【片岡編集長】ナショナルチームのゲームより27 『ピック&ロールをアンダーで交わすときの脚さばき』

スキルアップ ディフェンス 動画 戦術 片岡 秀一

前回に引き続き、2019年男子ワールドカップにおけるリトアニア代表チームのディフェンスを題材といたします。

同チームは、フランス、オーストラリアに僅差で敗退をした為、上位進出とはなりませんでした。

しかし『バスケットボールは宗教』と呼ばれるほどに人気のあるスポーツとして有名であり、世界の最上位チームの1つです。東京五輪が無事に開催された際、リトアニアが自国で開催するOQTを勝ち上がった際、日本と同組となります。

あくまでも各ポゼッション単位での考察となりますが、何か一つでもヒントになれば幸いです。

今回はBall ScreenをUnderで交わす際の足さばき、身体捌きに着目します。

1、プレーの構図

2、プレーの流れ

トアニア#43 Lukas Lekavicius選手が見事なボールマンディフェンスを見せています。※これだけでも考察の価値がありそうですが、本稿では詳細は割愛します。

ールマンに対してピック&ロールをセットします。ここで、#43 Lukas LekaviciusはUnderを選択します。

ただし、ただスクリナーの下を通るのではありません。一度、スクリナーの外側に右足を踏み、その後、左足をスクリナーとの隙間のスペースに踏み込んでいます。

このようにする事で、スクリナーと接触するリスクを減らす事が出来ます。

の後、ボール運びでも見せていた見事な脚力でボールマンに追いつきます。難しいショットを打たせる事に成功しました。

こで重要なのは、コーナーのディフェンス選手がボールマンに対して不用意にHelpをしていない事です。

仮に、ボールマンがきちんと相手のドライブインを守っている状況でHelpをしてしまっては、元々のマークマンをノーマークにしてしまいます。

ここでは、

  • 必要なHelp
  • 不必要なHelp

を判断できていたと言えるでしょう。

Underを選択する際、中途半端なコースを通ってスクリナーに接触してしまっては、ゴール下のショットを許されていた可能性もあります。

ここでの足さばきが、このポゼッションを考える際に、非常に重要だったのではないでしょうか。

3、総括

リトアニア代表チームの試合を見ていると、このような細かな部分での徹底に驚かされます。

オフボールスクリーン等でも、様々な脚さばきを使い分けています

相手チームがシューター用のプレー等を選定した際にも、ボールマンへのディフェンスやオフボールスクリーンを交わし、パスの供給先を遮断するケースが数多くありました。

同ワールドカップで大活躍をしたアルゼンチン代表のカンパッソ選手は、ハーフコートでのオンボールスクリーンに接触しそうになったケースで、バックランで交わしドリブラーのコースに入る場面がありました。

スクリーンの交わし方は様々です。アンダーを選択しないといけない場面もゲーム中には出てきます。スクリナーに接触せずにいかに先回りをするかを追求する事は、個人のディフェンス能力を高める事にも繋がると感じる場面でした。

最後に、現在はEuroLeagueで活躍する43 Lukas Lekavicius選手のハイライト映像を紹介して本稿を終わりとします。

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この記事を書いた人:片岡秀一片岡 秀一
株式会社アップセット所属。GSL(ゴールドスタンダードラボ)編集長として記事の製作、編集、各種のイベントなどを多数実施。近年は『Basketball Lab』にて記事執筆と編集、『バスケセンスが身につく88の発想 レブロン、カリー、ハーデンは知っている』・『バスケットボール戦術学』などで編集協力として関与。トーステン・ロイブル氏を講師とするEuro Basketball Academy Coaching Clinicでは事務局を務める。活動理念は「バスケットボールに情熱と愛情を注ぐ人の、バスケ体験の最大化」・「バスケ界にヒラメキを作る」。JBA公認コーチライセンスC級保有(2021年3月にB級を受講)