【片岡編集長】ナショナルチームのゲームより7(アルゼンチン代表のオフェンス)

オフェンス スキルアップ チーム戦術 動画 指導者 片岡 秀一

今回も、大会準優勝に輝いたアルゼンチン代表のプレーを取り上げます。

同チームも、スペイン代表チームの基本コンセプトと似たプレーを採択しています。

選手の長所、特徴、そして相手チームのディフェンスに応じて使い分けています。動画、図解と共に紹介していきます。

1、プレーの構造

本プレーについては、「基本的な構造」と「今回のケース(Switchへの対応)」とに分類して進めます。

◇基本的な構造

◇今回のケース(Switchへの対応)

2、プレーの流れ

◇基本的な構造

プレーも、インサイドとアウトサイドとでポジションや役割を分けてスタートします。

また、ピック&ロールのプレーが複数回で連続して行われることが特徴です。

まず、ポイントガードがサイドの位置にパスをした後に、パスと反対サイドへと移動します。

ールを受けた選手には、図のようにインサイド同士が入れ替わるような形でスクリーンへと向かいます。

ここでピック&ロールを仕掛けますが、決して無理はしません。

2回目以降にも連続して続くプレーを想定している為、決定的なチャンスが無ければ反対サイドへとパスをします。
(ここでも、カンパッソ選手も反対サイドへとパスをするように指示をしています)

対サイドに位置するインサイドの選手がボールを受けた瞬間、ポイントガードの選手がウィングにいる選手にバックスクリーンを仕掛けます。

ここで何も対応しなければ、ゴール下にカットしていく3番の選手にボールが通り、ゴール下のシュートが成功する可能性があります。

ディフェンス側としては、カットしてくる人へバンプをするなり、パスコースを消すなり、何かしらの対応をする必要があります。

パスが通らない場合、反対サイドへと走り抜けていきます。

線部で生じるズレを活用し、4番と1番のBall Screenを有利に進めようとするのが本プレーの狙いといえるでしょう。

◇今回のケース(Switchへの対応)

動画では、ディフェンス側がSwitchで対応をしました。

スペースやパスコースのズレは無くなりましたが、サイズとパワーでのミスマッチが発生します。

アルゼンチン代表チームは、3番ポジション対1番ポジションの選手のローポストプレーへと攻め手を変更しました。

3、分析

プレーのように、基本的な構造をコート上の各選手が理解をした上で、ディフェンス側の対応に応じ、攻め手を瞬時に見極められるチームは非常に強いと言えるでしょう。

特に、Miss Matchを活用する事は、バスケットボールの肝の1つと言っても過言ではないでしょう。

ォーメーション等を導入すると、目の前のチャンスを見失いがちです。

ナショナルチームの戦いから読み取れる、コート上の判断や選手同士の共通理解を、次回以降の記事でも紹介できるように試みます。

この記事を書いた人:片岡秀一片岡 秀一
株式会社アップセット所属。GSL(ゴールドスタンダードラボ)編集長として記事の製作、編集、各種のイベントなどを多数実施。近年は『Basketball Lab』にて記事執筆と編集、『バスケセンスが身につく88の発想 レブロン、カリー、ハーデンは知っている』・『バスケットボール戦術学』などで編集協力として関与。トーステン・ロイブル氏を講師とするEuro Basketball Academy Coaching Clinicでは事務局を務める。活動理念は「バスケットボールに情熱と愛情を注ぐ人の、バスケ体験の最大化」・「バスケ界にヒラメキを作る」。JBA公認コーチライセンスC級保有(2021年3月にB級を受講)