【片岡編集長】トランジションDFの向上を目指す6

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前回の記事では、ゴール下でのフィニッシュスキルを習得する事の重要性について、トランジションディフェンスでの失点と紐づけて説明しました。

本記事では、FIBAワールドカップでの男子代表チームを題材に考えてみたいと思います。

この場面では、田中選手からのパスを受けた比江島選手がフェイク等を駆使し、相手ディフェンスを困惑させ、リング下へと侵入します。

渡邊選手がゴール下にいたシチュエーションだった為、相手のHelp DFがリング下で待ち構えます。

比江島選手は、リング下でのフィニッシュスキルや、パスの判断について日本屈指の選手です。

この場面でも、渡邊選手にいる方向に向けてパスフェイクをし、HelpのDFを困惑させるべく、駆け引きをしています。

ですが、この場面では、結果として、ランニングステップでのレイアップショットを試みた際に、相手選手にブロックをされました。

そして、そのルーズボールを相手チームに拾われ、ファーストブレイクとなりました。

もし、この場面で2点を獲得できていれば、ファーストブレイクからの2点の失点も発生しませんでした

結果として、4点分の差が発生することになります。それでは、この場面で、どのような選択肢が考えられたでしょうか。

◇No Automatic 1.2 Step

このような場面で、まずは「No Automatic 1.2 Step」という考えが大切になると考えます。

各種講習会等でも、日本人選手の悪癖として、ペイントエリアに侵入した際や相手DFを抜き去った際に、自動的にランニングステップを踏んでしまう事が頻繁に紹介されます。

ランニングステップは、素早くリングに近づき、シュートがしやすいという利点はあります。

しかし、この場面のように、相手DFの選手にブロックのタイミングを計られやすいというデメリットもあります。

比江島選手の場合、ここでフェイクを入れていますが、相手選手が反応をしなかった為、ランニングステップを見破られ、ブロックをされてしまいました。

もし、この場面で、ランニングステップ以外の選択肢を持てていれば、この局面での結果も異なった可能性があります。

では、この場面で、どのような選択肢があったのか。または、何を判断基準として考えるべきなのか。

次回以降の記事では、このような場面でのフィニッシュについて考察していきたいと思います。