【梅原トレーナーのからだづくり哲学】自学自習の本意を考えてみる

スキルアップ チーム作り トレーニング メンタル(心) 指導法 梅原 淳 育成法

※お知らせ
こちらの記事は、新型コロナウイルス感染が広がる前の出来事を執筆した記事となります。

 

以下の写真は、

先日お邪魔していた石川県金沢市にて、学校の廊下に記してあったものです。

2番目の「自学」に注目しました。

物事を成就させていく上で最も大切な事、必要な事であり、またいま一番欠けていることのような気がします。

子供にやれやれと言ってもそうはなりません。自学自習とはよく言いますが、それは自ら歩き出そうとすることであって、それをしろと指示されてやるのは自学ではありません。

自学の実現のためには、社会が必然的にそうせざるを得ない環境であることが必要です。自ら頑張ろうと意欲を湧かすような社会とはどんなものでしょうか。

 

▼現代はとことんヤワである

あなたの周囲にいる方々は、人生に意欲を燃やしていますか?

子どもたちはどうでしょうか。夢や目標があって、その実現に向かって頑張っている子はあなたの目の行き届く範囲にどのくらいいますか。

私が全国を回って実感するのは、正直に申し上げてその反対が大勢です。意欲無く、エネルギーが弱く、目も輝いていない。

こうなりたい!とか、もっと深めていきたい!という心身の漲りを、今の子どもからはあまり感じません。それは日本の社会に根本的な原因があると私は思います。

前述したように環境が根幹であり、世の中がタフであれば私たちも自然とそう生きることになります。反対に世の中がヤワだったならば、人は必然的に腑抜けてアンニュイに生活することでしょう。

そして現代は圧倒的に後者に思えます。

 

▼大人自身が退屈をしている

その社会を形作っているのは、他でもなく私たち大人です。現代の大人はタフでしょうか。強い意欲と熱量でもって毎日の仕事やプライベートを活動していることが、社会全体の流れをつくります。

生きることに一所懸命で、今やっていることに真剣で、たとえ辛くても大変でも苦労しても、そこにエネルギーが漲っていれば世は生き生きとするでしょう。

たった今の私たちの生活は、身に迫る苦労といったことがない代わりに、熱くたぎって生きるようなワクワクや躍動もありません。身をもって子どもに生きる姿勢を見せるのが私たち大人の努めですが、その大人の目が腑抜けていて、発せられる言葉と行動も元気がなく退屈をしていたらどうでしょうか。

子どもを退屈にさせているのは、きっと社会をヤワにしている大人なのだと思います。この裕福で緩みきった世の中に、じつは子どもが流されているのではなくて大人が流されていると断言しましょう。私も含めて。

 

▼満たされるのは幸せなのか

何の目的も持たず人生が漫然としていたとしても、今の世には十分に楽しめる娯楽が山ほどあります。それを皆が享受できます。

また基本的に失敗はなく選択をすれば良い人生であり、安全かつ楽に過ごしていける生活環境でもあります。

だから一度きりの人生で何を目指さなくても、ただ毎日を生きているだけでほとんどのことは叶い、楽しむこともでき、なんの不自由もなく大体はやっていけてしまいます。

目標を持て!夢を追え!なんて言っても、今この瞬間の人生が満たされているのですから、飢えていないのですから、楽ちんなのですから、そのような大志を持つはずもありません。

雑な言い方をすれば、ダラダラと日々をだらしなく過ごしていても、それなりに楽しめてそれなりに食べていける。それが成熟を過ぎて、もはや後退していく現代の日本のありのままの姿です。

 

▼意欲的に生きるためには足らなさを持つこと

現状に不満があり不足を感じているから、将来に何か欲を持ちます。いま持っていない何かを手に入れたいと、夢を見るのです。

前述した「自学」にしても、将来こうなるためにここの知識を得たいと思えば、誰に言われずとも自分から努めるはずです。周囲がみんな頑張っていたとすれば、サボったら自分だけ置いていかれると思って躍起になってやるはずです。

自学とは心得というよりも、社会の環境がそうさせるのだと思います。頑張らざるを得ない状況ならば、またやらなければ明日はないと思えば、自然と頑張るはずです。

そこからすると現代の大人は、自分よりも下の世代に対し甘やかすこと、すり寄ること、ヨシヨシとすることばかりで、それを「面倒を見る」「世話をする」ことだと思っていますが、大きな間違いです。

優しく手を差し伸べて手助けすることや、基準を甘くしてなんでも許してしまうこと、むやみに与え過ぎることが子どものやる気を萎えさせています。大人(=社会)が色々と気や手を回してあげ過ぎているのです。

私たちがよかれと思ってそうすればするほど、反対に子どもは意欲を失っていくでしょう。努力せずともはじめから手が届くものを、誰が頑張ると言うのでしょうか。

 

▼与え過ぎないこと

どこまでも快適な生活環境を求めて、世の中の多くの事を満足させようとするのをやめましょう。

子どもに対し大人がそうすることはとくに気をつけるべきです。たとえしてあげられる時間・金銭・体力的な余裕があっても、不必要に与え、また許し、満たしてあげようとしないことです。

「人生は足らないくらいがちょうど良い」

私はそう信じています。

(了)

 

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