【梅原トレーナーのからだづくり哲学】ケガという病魔 その2
スキルアップ チーム作り トレーニング メンタル(心) 指導法 梅原 淳 練習法 育成法
ケガにも色々なものがある。重度軽度の違いがあれば、受傷部位によっても状況は異なる。より深く考えていくために、実際にあったケガの様子をありのままに示し、かつ異なるタイプを分けてひとつずつ見ていくことにする。
これができるのは無料ではあっても登録制となっている本メールマガジンの強みであり、一つの事例を皆が自分の事として考え今後に活かすというのが、梅原レポートの本来の目的だ。
▼見学はさせない
ケガの報告で多いのは、足首の捻挫、膝関節の損傷、腰の痛み、手のケガ、太ももに膝が入ったなどの打ち身がある。あなたの経験でも同じようなものがあるだろうか。
実際に今回の場合は、①膝の過伸展 ②眼窩底骨折 ③手の親指の捻挫 ④頸椎ヘルニア ⑤足首の捻挫 ⑥膝前十字靱帯断裂(術後) ⑦腰痛となる。
これが選手たちのトレーニングをしない理由だ。
足首が痛いからできない、手の指が痛いからできない、膝を過伸展したからできない、本当ですか?
ケガの報告に来る面々は、動くこと全てをやめようとする。しかし本当は、足首が痛くても腕立て伏せはできるし手の指が痛くても走り込みはできる。腰が痛くたって、傷みの程度によるが逆立ちくらいできることもある。
今からトレーニング開始というとき、ケガ人は上下スウェットを着込んで、端から休む気満々でいる。
私はどのチームにおいても、ケガについて一つの原則を守らせている。それは「ケガをしても見学はなし」というものだ。
その決まりに則り、選手は報告の際に「今日の自分にできることをします」と言ってくる。
しかしだ。
▼見せかけ
スウェットを着て、コートの外に除けている選手たちが何をしているか。
姿勢を固定するスタビライゼーションいわゆる体幹づくりをする者、寝転がって股関節や肩関節をゆっくり動かしている者、リハビリのようなスクワットの姿勢づくりをしている者、エアロバイクをのろのろと漕ぐ者、あとは全く何もせず唯々立っている者もいる。
ときには服を畳んでマネージャーと化していることもあったりする。ただ今回はいなかった。
これをどう見るか。
突っ立っているのと服を畳むのはもはや論外であるが、何かしら体を動かしている選手たちにしても、結局楽で簡単なものに終始している。体への刺激・負荷はほんの僅かにも入っていない。
これは自ら言っていた「できること」に当てはまるのだろうか。さもトレーニングしているように見せかけているが、どう見ても“フリ”である。だからこそスウェットを着たままなのだ。
先に述べたように、もし足首を捻挫していたとしても、腕立て伏せができるし腹筋ができる。足首に負担を掛けなければ何だってできる。
このチームで私が作ったトレーニング・メニューには、腰から上を使う種目がたくさんある。今まさにコートではチームメイトがそれをしているのに、加わろうとしない。
他のケガの者も同じで、楽なことのみやってハードなトレーニングは誰もしない。私は選手を集め、原則に重ねるかたちで一つ縛りを付けた。
「使えないのはあくまで患部だけ。あとは全て使えるのだから、基本はケガであってもいつもどおり皆と一緒に取り組むこと」
▼常に全力で取り組む
選手の言う「できること」というのは、練習を外れて各々好き勝手なことをするというものになっている。残念ながらそれが実際である。
本当は、自分の夢・目標に向けて状態がどうであっても今できる最良のことに力を尽くすという意味のはずだ。そうであるならば、ケガが急性期であり受傷部位に熱や出血があって安静が必要なとき以外は、常にチームの中心で練習を行うことを基本線としたい。
全員必ず参加した上で、できない内容があれば代わりになる事を行う。そのときにも楽をするための見せかけトレーニングではなく、前のトレーニング種目をもう一度行うとか、別のプログラムに入っている種目を行うようにする。
体力トレーニングは肉体を鍛え上げることが目的なので、それを果たすための内容でなければいけない。患部に強い負荷を掛けないようにすれば良いのであり、急性期ではない限り極力普段どおりにトレーニングをしていく。
原則にしている「ケガでも見学しない」の本当の意味は、常に全力かつ皆で一緒に練習するということである。
さあ、そうしたら選手たちはどうなったか。
(以下、次号)
▼このメルマガを通してあなたからの質問をお待ちしています
今の取り組みに疑問や苦労があり、ヒントやきっかけを持ちたいと悩んでいる人、
今の自分と違う角度の発想や見方を知りたいと、勉強意欲を湧かせている人など、
動きづくりや体づくりについて、活路を見出したいものがあればぜひ質問をお寄せください。
トレーニングメソッド、教育、子育て、メンタル、社会時事など、あなたの知りたい事柄について、遠慮なくお伝えください。
▼宛先
・Eメール:info@basketball-school.jp
・TEL:0120-242-007 (担当:平沼)
・FAX:0120-242-215
▼募集要項
1)氏名 ※フルネーム/ペンネーム/イニシャル/匿名 などの指定があればお伝えください
2)性別
3)年齢
4)お住まいの地域(都道府県)
5)内容
▼内容
①今の状況
②自分が取り組んでいること
③改善・上達したい部分
④これまでのプロセス・経緯
どうぞ自由なテーマでお寄せください。たくさんのご意見・ご質問をお待ちしております。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■ バスケットボール事務局 おすすめDVD教材・商品■■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ナチュラルパーフェクトシューティングシステム
日本人がまだ知らないシュートの常識のウソ
https://rs39.net/c/bk/ckis_1/bl/
■星澤純一の「マンツーマンディフェンスバイブル」
あなたのマンツーマンディフェンスの常識が変わる?
https://rs39.net/c/bk/ckhj_2/bl/
■星澤純一の「超シンプル化シャッフルオフェンス」
もう戦術指導に悩まないでください。
http://rs39.net/c/bk/ckhj_1/bl/
■金田伸夫の「ゼロから始める!バスケット上達法の「基本」
「先生、番狂わせって本当に起こせるんですね…」
もっと勝ちたい。強くなりたい。
でも何か物足りないと感じている方へ
http://rs39.net/c/bk/ckkn_3/bl/
■プレーを分解して指導する!松本流ファンダメンタル練習法
未経験者ばかりの公立校バスケット部が情け容赦なくシュートを決めて、
14年で7度も全国大会に出場した秘訣は、意外に簡単なこの練習法です。
http://rs39.net/c/bk/ckmt_1/bl/
■プレーを分解して指導する!松本流ファンダメンタル練習法2
なぜ、この練習法を真似するだけで忙しい先生でも、
3ヶ月で、新入部員に「ゆるぎない基礎」を習得させられるのか…?
http://rs39.net/c/bk/ckmt_2/bl/
■シュートマジック~試合で落とさなくするシュートの打ち方~
なぜ、たった2つの心構えで、
シュートが落ちなくなる、2つの原則が身に着くのか…?
http://rs39.net/c/bk/cksy_1/bl/
■スキルアップシューティングドリル
もし、経験のなさが子供を成長させると信じてくれるのであれば、
子どもたちが自動的に上達し、試合でシュートが決まる練習法をお伝えしますが…
http://rs39.net/c/bk/cksy_2/bl/
■古武術バスケ ~得点力が飛躍的に変化する!オフェンスの章~
今まで指導してきたオフェンスとは180度異なる、
得点力を数倍に跳ね上げる“非常識な上達法”とは…?
http://rs39.net/c/bk/ckkn_1/bl/
■古武術バスケ ~攻撃的なフットワークで相手を封じる!ディフェンスの章~
なぜ、この「足の力を使わない」ディフェンスは、
相手をカンタンに封じ込められる上、チームの得点力を2倍にできるのか…?
http://rs39.net/c/bk/ckkn_2/bl/
■アーリーオフェンスマニュアル~考えて走るチームをデザインするチーム創り
なぜ、初心者ばかりの弱小バスケット部が、
わずか2年で「近畿大会ベスト8」入りを果たすことができたのか…?
http://rs39.net/c/bk/ckks_1/bl/
■Practice Training For TransitionGame
なぜ、「10本中6本はシュートを外す」、
決定力の低いチームが、背の高い相手をらくらく封じ込め、
試合に勝てるチームに変わったのか…?
http://rs39.net/c/bk/ckks_2/bl/
■勝利へのゲームデザインマネージメント
私が、どうやって、昨年初戦敗退の一般校を1年でシード校に成長させたか?
その方法を公開します。
http://rs39.net/c/bk/ckks_2/bl/
■ディレイオフェンス
なぜ、シュート成功率が低く、1試合走り続ける
体力もないチームが、全国3位になれたのか…?
http://rs39.net/c/bk/ckns_1/bl/
■インサイドオフェンスバリエーション
170㎝以上の選手がいない一般校の女子バスケ部の得点力を2倍にした方法を公開
http://rs39.net/c/bk/ckst_1/bl/
■インサイドオフェンスバリエーション2
インサイドプレーの完成度を飛躍的に向上させる
アウトサイドから展開する「22のオフェンスパターン」を公開!
http://rs39.net/c/bk/ckst_2/bl/
■Greatest Dribble (ドリブルメガネ付)
ドリブルを思い通りに操るセンスと、試合で使えるテクニックを身に付けて、
例えビギナーでも経験者を追い抜く方法とは?
この下にある答えにあなたはきっと驚くことでしょう…
http://rs39.net/c/bk/ckot_1/bl/
ビーレジェンドプロテイン「スポーツ&ウェルネス」の 詳細はこちら