【片岡編集長のレポート】3men Automatic 6

引き続き、On Ball Screenに対し、相手チームにSwitchで対応された際の攻略法について紹介していきます。
今回の事例も、U18 FIBA ASIA CUPより日本対オーストラリアとなります。

試合としては、そこまで点数が伸びたゲームではありません。
場合によっては、オフェンスの成功率の低さを指摘する人もいるかもしれません。
しかし、Switchに対しても、明確な指針があり、チームに大きな戸惑いは感じられませんでした。
また、明確な指針の中で挑むことで、選手の振り返りや、今後の成長にも繋がりやすい指針の設定だったと感じています。

▼動画（Switch後の攻略）

＊screenへの対応でSwtich後のDFポジションで描いています。
その為、①のマークはX3、2のDFはX5になっています。
（オーストラリアと日本の対格差の都合、ミスマップでのポストプレーは難しい前提です）

＜解説＞

・Switchで対応されるケースについて、日本代表はドライブインを得意とする2選手の連動性を武器にチャンス創出狙うケーシが数多くありました。
・具体的には、ボールマンがミドルラインドライブを狙う瞬間、もう1名の選手は反対サイドで大きなスペースを確保する事です。＊上図参照。
・ミドルラインへのドライブへディフェンス（図X5）が少しでも反応をした瞬間にスペースへ向けてパスを展開。
前方へ向かう勢いと共にDFへアタックを狙います。
・DFが極端に下がっていれば、貰った瞬間に3Pショットを狙うケースもありました。

上記内容をベースに、on ball screenを仕掛けた瞬間の反対サイドへのズレを狙ったケースもありました。
コンセプトや狙い目としては同じです。

▼動画（かなり大きくスペース確保しドライブ）

▼動画（スペース確保してミドルドライブの連続）

＜まとめ＞

上記の方法は、いわば、small vs Bigのシチュエーションの中、スピードの優位性を最大限に生かす手法です。
残りの3選手のスペーシングや、ドライブインのスキルも要求されます。
本ゲームでは、ペイントエリアに侵入後、1.2 stepを踏んでシュートへ持ち込んだ際にブロックをされてしまうケースが目出ちました。
ので、スピードの優位性を最大限に生かしつつ、ペイントエリア侵入前後での緩急や駆け引きを含めて指導をしていく事が重要になるでしょう。

前回同様、こちらもシーズンの序盤や、事前に対応策や考え方をチームとして練習しておく必要性があります。

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