【バスケ】子供を真剣に楽しませられる指導法とは…?プレ・ゴールデンエイジの指導

育成法

こんにちは。

今回は全国優勝された、ミニバスのコーチから低学年(プレ・ゴールデンエイジ)の指導について、ご質問を頂きました。

—————————————————————————————————-

【ご質問】

近年、ミニバスの下級生の入部が増え、今年は1年生が4人入りました。

私は、お陰さまでミニバスの全国で優勝させていただき、上級生の指導は私なりに、ノウハウを得ました。

しかし、こと1~2年生の指導は、経験のなく、あまり指導方法の教材がなく て、どうしたものかと思案しています。

海外では、ゴールデンエイジの強化が重要視されているようで、優秀なコーチ をつけているようですね。

さて、お願いですが、ゴールデンエイジ(1~2年生)の指導に当たっての基 本や心構えをアドバイスしていただければ幸いです。

(プレ・ゴールデンエイジ)の指導

この度はご質問ありがとうございます。

感謝致します。早速ご質問に答えさせて頂きますね。

>近年、ミニバスの下級生の入部が増え、今年は1年生が4人入りました。

>私は、お陰さまでミニバスの全国で優勝させていただき、上級生の指導は私なりに、ノウハウを得ました。おめでとうございます!素晴らしい成績ですね!

きっと、全国優勝の経験は、子供たちにとってかけがえのない大きな財産になるはずです。

また、全国優勝されたノウハウを、今後も是非、多くの選手に指導していってほしいと思います。

これから数年先に、ご質問者様のチームから未来の日本代表が選出されることを期待しています!

>しかし、1~2年生(下級生)の指導は、経験のなく、あまり指導方法の教材がなくてどうしたものかと思案しています。

確かにおっしゃる通りで、どのスポーツでも低学年を指導するのはとても難しいことだと思います。

バスケットはゴールまでの距離が遠いのでシュートが入らないので飽きられやすいという可能性があります(汗)

そう考えると、特に難しいかもしれませんね。

>海外では、ゴールデンエイジの強化が重要視されているようで、

>優秀なコーチ をつけているようですね。

上記のようなことが、海外との大きな差だと個人的に感じます。

日本でも近年ゴールデンエイジと呼ばれる年代が重要視されていますがやはり、海外に比べると、まだまだ劣っていると思います。

特にバスケットは、日本では、まだまだマイナースポーツです。

ですが、海外では、公園に“当たり前”のようにリングがあり“当たり前”のように子供たちがプレイをしています。

こういった環境の差(小さい頃からの経験)がやはり将来的に見れば大きな差となっていますね。

そういった意味では、bリーグ誕生は良い方向に向かっているかと思いますし、バスケ界には非常に大きな一歩だと感じます。

ただ、いくら環境がよくても我々、指導者たちがこの事を理解していなければ選手、又は、子供たちには響きません。

田伏選手のように日本人がNBAの世界で活躍するにはこういったことを小さい頃から我々、指導者が学ばなければならないと感じますし、必ず必要だと思います。

ですので、ご質問者様のような子供たちのため、また、バスケ界の為に“何が出来るか?”と考えられる指導者が多く出てこられることを願います。

>さて、お願いですが、ゴールデンエイジ(1~2年生)の指導に当たっての基本や心構えをアドバイスしていただければ幸いです。

本題の低学年の指導についてですが、僕が大切にしていることは

「真剣に楽しませる」

「また、やりたい」

このように選手に思わせられる指導を心構えています。

特に、低学年の選手には、技術よりも競技を好きになってもらうことの方が大切です。

一般的に(幼児~小学低学年(3年生頃まで))はプレ・ゴールデンエイジと呼ばれる年代で飛躍的成長するゴールデンエイジの一段階前と呼ばれています。

ゴールデンエイジと呼ばれる年代は9~12歳頃とされています。

僕は、低学年には多面的な基礎作りを徹底させるべきだと考えています。

また、特にこの年代を指導するときに気をつけなければならないのが「集中力」です。

長続きはしませんが、この年代は非常に高い集中力を持っています。

ですので、練習に遊びのメニューを組むことで高い集中力を発揮して練習に取り組めるはずです。

この年代は、神経系が著しく発達し、体内の神経回路が複雑に張り巡らされていくこの時期は、多種多様な刺激を身体が求めています。

なので、楽しみながら、多彩な動きを経験することで、運動能力の基礎が形成され、後の専門的な動きの習得速度が高まります。

こういった事から、遊び要素を含んだ飽きない練習内容でどれだけ興味を持たせて行わせられるかが重要だと思います。

そういった指導者の練習の工夫が必要な時期です。

また、プレ・ゴ-ルデンエイジ、ゴールデンエイジに対しては、絶対に罰を与えて動かしてはいけません。

罰を与えて動かしてしまうと、子供たちは興味や好奇心をなくしてしまいバスケという競技自体を嫌いになってしまいます。

ですので、必ず褒めてあげることが上達の源と考えています。

いくら選手がミスをしようが、怒らずに“なぜ、出来ないか”ということを一緒になって考えてあげてください。

まずは、出来てるプレイを褒めて、その後、出来ないプレイに対して「なぜ、できないのか?」という事を一緒になって考えてあげてください。

出来ない子どもを怒鳴り、叱り、追い込むのではなく、一緒になり考えて、その後は、見守って、あげることが重要だと考え、私は指導にあたっています。

こういった指導は、選手側からすれば「見てもらえている」という気持ちが生まれますし、

いつしかその気持ちは“認めてもらいたい”という「欲求」や「向上心」に変わります。

これは僕が子供の頃(ミニバス時代)に経験したこともあります。

ただし、一点だけ注意が必要です。

様々な意見があるかと思いますが、僕自身は、「ふざける」と「楽しむ」ことは、まったく違う事と考えています。

ふざける=ただ、自分の事ばかりを考え、チームに迷惑をかけている。

楽しむ=楽しいことの中で、真剣に行い、何かに気付きを得ようとしている。

少し表現がヘタクソですが、僕は「楽しませる」をいかに「真剣に楽しませる」かが重要なのではないかと思います。

ですので、この辺りはしっかりと指導していただければと思います。

まずは、上級生と同じ練習をさせるのではなく、下級生専用の練習メニューを作ってあげてください。

大事なのは

  • 「真剣に楽しませる」「また、やりたい」と思わせられる指導。
  • 技術よりも競技を好きになってもらう指導
  • 遊び要素を含んだ飽きない練習内容の工夫
  • 罰を与えて動かさず、選手と同じ目線に立つこと
  • ミスをしても怒鳴らずに、まずは、必ず褒めてあげる。

こういったことを根底に、指導されてみてはいかがでしょうか。

指導や練習内容でお困りのことが何かありましたら、いつでもご連絡くださいね。

ご質問者様と選手の活躍を心よりお祈りしています。

頑張ってください!

持久系プロテイン

ビーレジェンドプロテイン「スポーツ&ウェルネス」の 詳細はこちら