【バスケ】ポイントガードのシュートセレクション
前回、ポイントガードのゲームメイクについて解説しました。
今回はガード自身のシュートセレクションをどのようにしていくか考えていきます。
味方を活かすこと≠自分がシュートを打たないこと
チームの勝利のために、チームメイトの力を最大限まで引き出して全員が活躍できるようにゲームメイクすることがガードの役割です。
しかし、大前提としてパスを配球してスペーシングを作り味方を活かすことは決して自分を殺すことではありません。
むしろ、ボールを保持する時間が一番長いガードの選手が「点を取らない(取れない)」というのは、相手チームからするとプレッシャーが大きく軽減されます。
チームを活かすために、自身はリングにアタックや得点に絡まないのはアンバランスなオフェンスと言えます。
ディフェンスにとって怖いのは、ボールがどのように動くかわからないという状況で、
- 保持しているガードがそのまま点を取りにくる
- リング下への合わせがある
- スクリーンやセットプレーを使う
- ポストマンが1対1を仕掛けてくる
など、どの選手にもシュートチャンスが起こることは守りにくいチームです。
逆に攻め気のないガードはディフェンスにとって守りやすく、むしろ1人捨てられるのでかなり楽になると言えます。
つまり、オフェンスとしては味方を活かすどころか攻撃の邪魔になってしまいます。
打つべきシュートは打つ
「味方にもパスを配球しつつ自身もシュートを打つ」とは、どのように行えば良いのか。
それは「打つべきシュートは打つ」ことに答えがあります。
例えば、自身のディフェンスがポストマンへのカバーに寄った場合、キックアウトパスでボールがアウトサイドへ出されるとします。
そのパスにより自身がフリーになった場合は、シュートを打つべきということです。
次回以降のオフェンス時に、自身のディフェンスをカバーに行かせないためにも打つべきなのです。
同じようなプレーとして、ドライブからのキックアウトのパスも同じことが言えます。
そういったディフェンスのズレが起こるプレーから生まれたシュートは、打たないと逆にオフェンスのリズムを悪くしてしまい、攻撃のリズムが悪くなってしまいます。
また、ドライブから切り崩してカバーが遅れている場合など、合わせのシチュエーションもシュートを打ちましょう。
つまり、あまりに合わせを狙いすぎるポイントガードは、ディフェンスを引きつけることができなくなってしまうため、狙い通りのプレーができなくなります。
まとめ
以上のことから大切なことは、
- 味方の打ちたいシュートを打たせること
- 相手ディフェンスとチームの状況を見た攻め手の選択
- 偏ったボール配球をしないこと
- 自身のシュートを狙い続けること
もちろん、これらのプレーを上手く使い分けてゲームをコントロールするためには、練習や経験が必要です。
2対0〜5対0など、少ない人数でのプレーや5人全員でプレーの練習をしておくことも、試合で上手くパスが回るコツです。
そのような段階を踏まえて、チーム内でのスクリメージや練習試合を積み重ねて、チームを理解していきましょう。
それらは、ポイントガード1人が理解してプレーメイクしていけば良いものではなく、チーム全体の共通意識として持っておく必要があります。
また、味方の得意なプレーを引き出すためには、ボールを
- 速くプッシュする
- ゆっくりとキープし続ける
など、正反対の場面があります。
シュートを乱発することはありませんが、少ない本数を確実に決めきるシュート力も求められます。
チームとしての完成度、個人スキルの習得、どちらも同時に進めて試合に活きるゲームメイクを目指しましょう。
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関西1部リーグの大学を卒業後、現在は実業団でプレーしながらプレイヤーとしてのレベルアップを目指しています。このブログでは、高校・大学・社会人、それぞれのカテゴリーでのトップレベルの選手とのプレーの中で自身が経験した、バスケ選手としての高みに行く方法を発信していきます。
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