【バスケ】オフェンスにおいて最も重要なスキル「フットワーク」

オフェンス スキルアップ ディフェンス トレーニング 指導法 育成法 関野 日久

フットワークは、小中学校・高校で恐らくもっとも嫌がる人が多いメニューだと思います。

フットワークといえば、準備運動のような軽い動作から始まり、脚力強化のトレーニングとして非常に強度の高いものまで行うチームが多いです。

どのチームも習慣的に行う練習メニューではあると思いますが、その本当の目的や意味、役割を理解して行うか、そうでないかでは決定的な違いが生じます。

例えば、フットワークといえばディフェンスのために行うものだというイメージがないでしょうか?

スライドステップやクロスステップ、腰を低く下げたゴリラの動きなどからディフェンス練習の一環と捉えられがちですが、実はオフェンスにおいても最も重要なスキルです。

本記事では重要な基礎でありつつも、その過酷さや苦手なイメージから敬遠されがちなフットワークの魅力をご紹介します

◾️オフェンス時、常にフットワークは行われている

オフェンスにおいて、シュート、パス、ドリブルがスキルとして注目されがちですが、フットワークはそれら全て関係する基盤となるスキルです。

例えばシュート前のステップや、ミート、ドライブ、ドリブルでのボール運びを行う際には非常に重要で、大学のトップリーグやプロ選手もそのためのフットワークを行っています。

NBAのコービーブライアント選手もフットワークの練習量は膨大で、それを基に1対1で得点を量産していました。

フィニッシュスキルとしてのフットワーク

実は、意識していないだけでシュートを打つ前にほとんどの場合ステップを踏み、フットワークを行なっています。

ユーロステップ・ギャロップステップ・ドロップステップやステップバックなど、多彩なステップがありますが、それらを試合で行うことを意識し、習慣的にフットワークをすることでそれらのプレーの質は大きく向上します。

例えば、フットワークの代表的なメニューの1つ、「サイドキック」を行うときも、腰の高さや上半身を起こし体幹に力を入れてブレないこと、つま先や股関節の向き、地面の蹴り出し方などを細かく意識すれば、ボールを持ったときも無意識にそれらを行い、良いステップを踏むことができます。

一見簡単なメニューと考えてしまいがちですが、その基礎をしっかり抑えておけば実戦での応用的な動きに繋げることができます。

ドリブル、ハンドルに不可欠なフットワーク

フロントチェンジやレッグスルーなどのクロスオーバーをするとき、インサイドアウトをするとき、ロールターンをするとき、それぞれさまざまな足捌きが求められます。

振り幅を出すため、フェイクを入れるために足を細かく動かしたり、進行方向の逆にステップを入れたり、股関節の向きを変えたり、多彩な動きがあります。

ただボールを動かすだけではディフェンスを振ることはできませんが、これらのフットワークを組み合わせることでディフェンスは対応することが難しくなり、効果的なリングアタックができるようになります。

スムーズなプレーには不可欠

シュート、ドリブルと組み合わせることが大切なフットワークについてご紹介しましたが、他にもプレーをスムーズにして「上手い」プレイヤーに見せるためには足捌きにこだわることが必要です。

リバウンドを取ってアウトレットパスを出すとき、速攻でパスを受けてまた次の受け手に素早くパスをつなぐとき、これらは簡単な流れの動作に見えますが、しっかり足から体をコントロールすることでフリーのマークマンを見つけ、強い正確なパスを出す、という要素が隠れています。

シュート、ドリブル、パス、それぞれ手を使った技術なのでフットワークを意識することはあまりないかもしれませんが、足捌き、下半身の使い方を大切にするとより効果的なプレーが行えます。

◾️おわりに

ここまでオフェンスにおけるフットワークの重要性についてご紹介しました。

今回はご紹介できませんでしたが、プロの選手もラダートレーニングを行ったり、全国トップレベルの高校がリズムトレーニングを行ったりなど、いろいろな形のフットワーク・トレーニングをハイレベルなプレイヤーたちも行っています。

「嫌いなディフェンスのための嫌いな練習」ではなく、バスケの全ての技術に通ずる最も大切な基礎であるフットワークを意識をもって練習することをお勧めします。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

この記事を書いた人関野 日久関野 日久(セキノ ハルク)
関西1部リーグの大学を卒業後、現在は実業団でプレーしながらプレイヤーとしてのレベルアップを目指しています。このブログでは、高校・大学・社会人、それぞれのカテゴリーでのトップレベルの選手とのプレーの中で自身が経験した、バスケ選手としての高みに行く方法を発信していきます。
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