【梅原トレーナーのからだづくり哲学】トレーニングレポート No.68「足を上げることでステップが速くなる」
今日はステップ・スライドについて少し考えてみたいと思います。
足をスライドさせる動きと言えば、例えばディフェンスでのサイド・ステップがありますね。
前方へ動くときには、左右の足を交互に踏んで歩き、後方へ下がる際にも同じように後ろ歩きとなると思います。
スライドの動きはこれを意図的に片足で行っているものです。一方が出す足で、もう一方が蹴る足です。これによって瞬時の動作変化に対応することができるのです。
動いている最中でも、上体のかまえを取り続けることができるため、ボールを投げたり受けたりといった腕の動作を行いやすくなります。
左右足を交互に使うと(歩くや走る)、體全体がそのための動作になります。体幹が前後傾をし、腕も振るので上体が多少なりとも捻れたり伸び縮みしたりと動きます。
したがって速いスピードだと動作変化が遅れることになります。
そこで私たちは自然と適応させて、細かく動く場合や一緒に腕を使う場合にはスライドの動きを行います。動かしたくない上体がキープできるからです。
そのためのステップ・スライドですが、なかなか素早く動けない人も多いと思います。
素早く動くためのスライド動作なのに足が重いのでは意味がないので、私からあなたへ秘策を教えたいと思います。
それはステップの前足つまりリードフットを変えることです。サイド・ステップ系の動きはほとんどがキックフット、蹴ることを皆考えます。
その逆転の発想で、蹴ることは考えずに上げる足を意識してみましょう。
スライドする中で上げ足をテンポ良くタン!タン!タン!と軽快に動かせるよう練習してください。難しくはありません。床を叩くのではなく引き上げることを素早く行います。
そうすると、なぜか自然に蹴り足も良くなって速くスライドできるようになります。リードにつられてキックも良い動きになるということですね。
そこを稽古中の様子を動画で見て頂きたいと思います。高校の女子選手ですが、少しずつ上達してきています。切り返し動作も入れてさらにクイックネスを鍛えています。
ぜひチャレンジしてみてください。
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