坂口慎の【武学籠球】指導者とはどんな人なのか?

スキルアップ チーム作り メンタル(心) 坂口 慎 指導法 育成法

みなさん、こんにちは。慎です。

ここ一週間、稽古三昧の日々を過ごしていたのですが、その中で一つみなさんにシェアしたいことがあったので、今回はそれについて書こうと思います。

それは「指導者」という存在についてです。

このメルマガも多くの指導者の方が読まれていると思いますが、「指導者」とはどんな存在だと思いますか?

これについて指導者とは対照的な「教育者」と比較しながら観ていきます。

 

「指導者」と「教育者」の違いとは…?

「指導者」「教育者」この二つは似ているようで違う存在です。

まずは対応する対象者について。

「指導者」というのは、自分よりも知識や経験が低かろうが高かろうが関係なく、その人がより良い方向へ向かうよう道を指し、導く存在です。

一方、「教育者」というの基本的に自分よりも知識や経験がない人に対して、教えることで育てようとする存在です。

「教育者」は学校の先生をイメージしていただければわかりやすいですね。

学生は自分よりも知識や経験がないので、教えることで学生を育てていきます。

 

■重要なのは使い分け

この二つはどちらも必要であり、どちらが良くて、どちらが悪いというわけではありません。

要は使い分けです。

しかし、「教育者」には一つ問題が起こることがあります。

それは自分よりも下の人にばかり教えることをやっていると、それがコンフォートとなり、思考が固まりやすくなることがあります。

そうすると新しい何かを学ぼうとしたときに、どうしても思考の固さに引っ張られて、素直に新しいことが受け取れなくなります。

もちろんすべての人がそうではないですが、「教育者」としても活動されておられる方がいらっしゃったら「自分は素直に受け取れているかな?」と振り返ってみてください。

こういわれたときに「自分に限ってそんなことあるわけない」と思われたとしたらそれはすでに思考が固くなっているかもしれません。

 

■どのようにアプローチするのか?見極めが重要です。

と話は使い分けに戻して。

学校教育では「教育者」として行動すべきなのですが、部活動などでは両方をうまく使い分ける必要があります。

知識や経験がなさすぎる選手に対しては教育的なアプローチが必要でしょうし、すでにある程度の知識や経験がある選手に対してはどう進めばいいかを教えるのではなく質問で引き出したりして自ら行動できるよう、方向性を出してあげる必要があります。

その見極めが大切です。

さらに指導者というのは「自分よりもすごい人を創る」存在です。

ここも「教育者」との違いです。

「教育者」は教える内容に枠があり、その枠内のことしか教えません。

なので、その枠以上の人は生み出されなくなります。

しかし、「指導者」は、その人がよりよくなるよう指して導くので、そこに枠はなく、いかにその人が進化していくかを求めていくので指導者以上の人が生み出されていきます。

なかなか「教育者」と「指導者」の境目の判断が難しいですが、スポーツでは最終的にみな指導者なので、選手をよりよい方向へ導いていけているか?選手は自分よりもすごいか?

この2点で選手たちを観ていくと自分の「指導力」が観えてくるでしょう。

では今日も読んでいただきありがとうございました。

 

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