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【梅原トレーナーのからだづくり哲学】トレーニングレポート No.58「会津トレーニング合宿2019」

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2019年、今年の夏も山中での體づくり合宿を行いました。

埼玉県の高校男子バスケ部が二校合同で、福島県の南会津へ二泊三日、ひたすら肉体と向き合います。

キャンプ場にポツンと一つある体育館。周りは手入れされた芝生になっていて、いくらかアスファルトで舗装された道もあり上り下りの坂になっています。

この草むらや坂道たまに体育館を使って、普段にはない負荷を體へ注ぎ込ぎました。

通常はベンチプレスやスクワットなど定番のフリーウエイトで使用するための道具も、この合宿ではまったく別の使い方をします。

この合宿での表の目的はスタミナづくりです。監督からもそのように要望されています。それを満たしつつ、私が紛れ込ませたささやかな裏課題は「運動における高い適応能力」です。

▼型張った動きから解放する

體というものは決まりきった動きだけを行っていると、その動きは卓越していきますが固定化されて別の動きを行えなくなってしまいます。

人間の動作をひとつずつ型で覚えることなどできません。プレイ中には臨機応変に対応する能力が必要であり、そこで求められる動きは毎度すべて違っています。

そういった瞬時の適応の力をつけるためには、體づくりも固定させない方法でおこなう必要があります。

日常では、現実的にデコボコした道を進んだり、ぬかるんだ草むらで何か運動をするなどということはありません。さらにそこで人をおんぶしたり何か物を担いだり、寝転がって立ち上がったりということをバスケットボールの練習で行うことはなく、もちろん学校の行き帰りにもそんなことをしません。

言わば私たちはいつも整ったきれいな条件の中で決まりきった動作だけをおこなっていて、それが一定の水準から上達することを阻害しているという現実があります。

より高いスキルと、瞬時のオリジナルな身のこなしを表現できる力は、繊細な動作練習からではなく、より不慣れな環境を経験することで鍛えられます。

この合宿はそういった普段では経験できない困難な外的環境をつくり、體へ新たな刺激を与えて適応する力をつける、そのためにこそ有意義な時間と言えます。

▼運動の基礎とは自由度を高めること

バスケットボールにおける基礎技術というものがあります。たとえばランニング・シュートをレイアップで打つことは、すべてのプレイヤーが基礎の基礎として練習することです。

それをそのままレイアップ・シュートだけを行うことで身につけるのは、もしかしたら賢明ではないかもしれません。

あなたのお友達には、サッカーをやっているけれど見よう見まねでレイアップシュートを打てる、なんて人がいませんか?

野球部だけど、バレー部だけど、とくに部活には入っていないけれど。

とくにシュート練習などしていないし教わってもいないのに、あなたの真似をして「こんな感じ」で表現できる人がいますね。どうしてできるのでしょうか?

それは體の自由度が高いからです。多くの動作を経験し、それをやってのけてきたから體が自在に動く、つまり器用なのです。ですからレイアップ・シュートくらいの簡単な動作など、いとも容易くできてしまいます。

技術の習得の根幹は、この體を多彩に操る力にあります。この力に乏しい人は、レイアップ・シュートの練習をどれほどしてもイマイチ熟していきません。

鍛えるべきは動作の自由度、幅の広さであって、それが運動というものの真の基礎なのです。

▼ほんの一部だけ撮りました

今回の合宿でおこなったトレーニングの様子を少し撮影致しました。雰囲気だけ感じてもらえたらと思います。

バスケットボールでのぎこちないドリブルやパスやシュートを上達させるために、困難な課題を體へ与えて適応力を育てる試みをしています。

あなたもどうぞ一度、海の砂浜や山にいって自然のアスレチックなどを経験してみてください。何日かだけでも鍛え込むと、體は必ず反応してくれます。

参考までに。

 

動画1

 

動画2

 

動画3

 

動画4

 

 

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