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【梅原トレーナーのからだづくり哲学】いまこそ「キャプテン」を考えよう その2

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ここ最近、全国のスポーツ現場を回っていて、キャプテンという存在が小さなものになってきているように感じる。

どうもなにか穴を埋めると言おうか、チームには必ずその役が必要だからどうにか当てはめているように見えて仕方ない。消去法でこのメンバーの中では一番無難だから、そう決めているチームは実際に多い。

▽音頭とり

では私が見ている日本の中高バスケットボールでは、キャプテンを指名された者がどんな働きをしているのかを少しお話したい。良い悪いではなく、ありのままをご紹介する。

まずコーチが体育館に行くとキャプテンの「集合!」の声で皆が集まってくる。それで「気をつけ!お願いします!」というような発声をして、皆がその後に続いて声を出す。

こういった発声の仕切りをするのをどのチームでも必ず見受ける。たとえばコーチがストレッチをしようと促すと、キャプテンが全体に伝わる声で「ストレッチ!」と発する。

練習やトレーニングの回数を数える際にも「一本目!」などと必ずキャプテンが言う。このように多くのことをキャプテンの合図で始めたり終わったりする運びが、日本の一般的な部活動に見られる姿である。

▽コーチから連絡事項を預かる

私が体育準備室などでコーチ(※以下部活動なので分かりやすいよう「先生」とする)と一緒にいると、ときおりキャプテンが訪ねてくる。

今日の練習についての指示を仰いだり、先生からの伝達事項を預かったり、見学や欠席など選手たちの様子を報告するためにやってくる。

それは校内放送で先生が呼ぶ場合もあれば、約束でこの時間に来ると決められている場合もある。多くは決まり事の行動であるようだ。コーチが「毎日この時間にこの内容について聞きに来い」と指示を出してそうさせている。

つまり自発的なものではないということだ。コーチに指示を仰げと決められているから、その指示どおりに聞いているだけである。

▽くじ引き

大会の組み合わせを決める会議で、チームを代表してキャプテンがくじを引くこともある。

たとえば埼玉ではある大会において、コーチに同行して事前に行われる組み合わせ会議に出席し、運命を決めるくじを引く。

▽エールでの決まり文句

練習前と練習後にコート中央に集まって輪になり皆でエールを行う際にも、キャプテンの発声を仕切りにしてルーティンの言葉を叫んでいる。先ほどの音頭とりと同じだ。

これも決まった儀式なので、毎回同じ言葉を発し同じ調子と同じ声の大きさで行っている。ロボットか録音されているかのように、常に単一なエールもある。キャプテンが代替わりしても不思議と似たような(というかソックリの)掛け声になる。

▽キャプテンの役割とはなにか

これら挙げたものはどこでもよく見る光景だと思う。もしかしたらバスケットボールに限らず野球でもサッカーでも柔道でも、どの競技にあっても同じ可能性もある。

実際に体育準備室には、野球や陸上やバレーボールといった様々な競技の選手が、顧問のところへ指示を仰ぎに来るのを私は毎日見ている。

もし他の競技でも同様な動きであったとして、しかしそれがキャプテンの役割だとは私個人はまったく思えない。

キャプテンという存在をつくる理由がそういう事務仕事のためであるのか、キャプテンとはそういう意味なのか、選手もコーチもみんなで考えてみよう。

こんなことなら誰にでもできるのではありませんか?

次号、さらに深めていきたい。

 

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