【レビュー3】コーチが学べば学ぶほど、選手が受け取る恩恵は大きくなります

スキルアップ ディフェンス 動画 戦術 指導法 教材 星澤 純一 練習法 育成法

星澤純一氏の新作DVD「マンツーマンディフェンスバイブル」の持つ魅力やメリットは以前の記事で投稿した通りです。

今回は、本DVDを推挙する理由を投稿していきたいと思います。

私自身のコーチング経験を踏まえ、下記の3つの点について考えました。

 

1つは、『時間を奪う』というコンセプトに沿って、非常にきめ細かなDF指導のカリキュラムが組み込まれている事。

以前にも記載の通り、ボールマンディフェンス、2線、3線と、それぞれの局面での指導ポイントが非常に的確です。

そこから展開し、スキップパスへのポジション移動、ドライブへのヘルプとローテーションへと続き、ディフェンスリバウンドを奪取するところまで繋がっていきます。

また、ディフェンスリバウンドの練習ドリルの際に、それまでに指導したDFドリルの内容を織り込んでいる事も非常に中身のあるメッセージになっていると感じます。

その場面、星澤氏は必要以上にリバウンド以外の項目に多くを語っているわけではありません。

 

しかし、ドリルを正しく消化する事で復習になり、次のステップ自然と学習できるように選手にタスクを与える巧みさに舌を巻くのではないでしょうか。

ドリルの繋がり、連続性に、星澤コーチの矜持を強く感じます。

また、バスケット界でも非常に有名な3メンを絡めたドリルには創意工夫を続ける星澤氏のエッセンスを感じ取りました。

バスケットボールは、オフェンスの次にディフェンス、ディフェンスの次にはオフェンスへと続く連続性が特徴です。

その刹那を制する選手、チームほど数多くの喜びに恵まれるはずです。

その反面、多くのドリルには、その連続性の要素が詰め込まれていません。

是非、シンプルだが、非常に奥深いドリルを映像で見て欲しいと思います。

 

上記のように、一つのDFコンセプトに対して一貫したカリキュラムを学ぶことは、自信のコーチングに大きな影響と刺激を与えると確信しています。

それは、星澤氏の意図するコンセプトを学習する事だけに留まりません。

コーチとして伝えたいコンセプトに対して全体像の整理方法や、ドリルへの落とし込み方法も学習可能です。

それは、コーチとしての幅を大きく拡げることでしょう。

フルコートのマンツーマンディフェンス、ハーフコートオフェンスと、その手法やエッセンスは幅広く応用可能です。

 

2つ目は、自分自身の重要視するDFコンセプトとの照らし合わせによる学びです。

視聴されているコーチにも、必ず自分なりの理論があるはずです。

星澤氏は、自分のスポーツ感、人生観を熱く語り、その上で信じるバスケットボール指導の道を説きます。

その姿は、何よりも視聴したコーチに学びを与えるのではないかと思います。

時間と空間が限られたバスケットボールというスポーツの中で、常に理論は変化していき、日々、アップデートされていきます。

 

星澤氏のDVDを視聴する中で、自身が重要視する考え方との相違点や共通点もあるはずです。

それに、ついて思いを巡らせるとき、その視聴者は一段深い学習に至れるのではないでしょうか。

それは、各DFポジションに求める役割かもしれません。

または、スティールに対する考えである可能性も大いにあります。

その違いに目を向け、言語化し、深く考え、ご自身の考えを改めて明らかにする際に、コーチとして大きな学びがあると信じてやみません。

現在は、情報が溢れる世の中です。

教材のコンテンツだけではなく、その背景にまで思いを巡らせ、最大限にフル活用する事で、適当にザッピングをしただけでは到達できない深みや気づきを得られるはずです。

そして、視聴者の深い探求心の期待に応える素晴らしい教材であると確信しています。

 

3つめとして、バスケットボールの魅力を選手に伝える伝道師として、星澤氏の信念を学べます。

変わりゆく時代の中で、コーチとして変える部分と、変えない部分の姿勢を感じ取れる事。

それこそが、公立高校で幾度となく全国制覇を成し遂げた。

思想の根本にあるという気持ちもしてくる。

コーチは様々な制約条件と戦ってバスケットボールチームを運営し、チームを牽引していく必要があります。

練習環境、練習時間、または在籍する選手の身体能力とも向き合う必要があるでしょう。

 

ですが、一番の制約条件はコーチ自身の能力です。

能力の一部は、戦術に対する知識や、考え方の明瞭さが与えます。

 

そして、もう一つは、持っている知識の活かし方や、伝達能力でしょう。

星澤氏の心構えを学ぶことは、知識の活かし方を学ぶことにも繋がります。

星澤氏の着眼点は、制約条件を軽やかに飛び超える躍動感があります。

時代背景を読み取り、選手の変化を察知し、その心情を理解しようとする。

その上で、適切なカリキュラムや伝え方を考える姿勢には感服するあまりです。

コーチが学べば学ぶほど、チームの選手が受け取る恩恵は大きくなっていきます。

選手の未来を預かる責任のある立場にある我々コーチは、常に学び続けなければなりません。

そのような視点からも、非常に刺激のある、素晴らしい教材であると感じています。

持久系プロテイン

ビーレジェンドプロテイン「スポーツ&ウェルネス」の 詳細はこちら