「引く動作が背中を起動させる」トレーニングレポート No.135【梅原トレーナーのからだづくり哲学】
こんにちは、梅原淳です。
みなさん引く動作をおこなう際に、からだを上手に使えているでしょうか。
これはロウイングと言って、引く動作の一例です。
バスケットボールは押すことの多いスポーツですが、押すためには引く動作が必要です。
とくに引くときの背中のつくりかたは、押すときのパワーを生み出す源となります。
簡単な話が、背中が弱々しく悪い体勢だと押すときに大きな力が出せない、ということです。
私は新加入の選手(新入部員)たちには、はじめのほうで引く動作のトレーニングを教えて背中のつくりかたを訓練させています。
これがあらゆるコート上の運動に大きく関わるからで、跳ぶときの上半身のスウィング、ドライブ時の走りとドリブルを繋げる安定した体幹、ボディコンタクトでの押さえ込む力は、すべて背中からつくられます。
背骨の生き生きとした柔らかく躍動的な湾曲、それに連動して背中の筋肉に力が入り、骨盤にも伝わります。つまり下半身まで繋がる力の流れです。
それが肩甲骨周辺を伝って腕にいき、全体として力強い引く動作が生まれます。
これは自分のからだを隈無く感じる、つまりすべてに神経が通って上手に操れるようになることを意味します。
とても重要であり、また運動の根幹でもあります。
長めのタオルがあれば行えますので、ぜひ取り組んでみてください。簡単にできてみたり難しかったり、様々ですから面白いですよ。
それでは今日はここまで。
からだに関する質問、バスケットボールや運動についての技術的な苦労など、どうぞこのレポート企画を活用してご相談ください。
たくさんのメッセージお待ちしています。
(了)
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