【梅原トレーナーのからだづくり哲学】トレーニングレポート速報「最高到達点でボールを掴む力(下)」

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※この記事は、2020年1月頃に執筆したレポートです。

 

前回のトレーニングレポートにおいて、ジャンプパフォーマンスの向上について、実際に選手の変化を動画で見てもらいました。

パフォーマンス向上の一つの重要な要素として、ジャンプするタイミングとくに腕を振り上げるタイミングがあり、多くの場合において「スイングが遅い」のでそれを変えるという話をしました。

もう少しだけ、別の動画を見て感性を膨らませてもらえたらと思い、今回は手短なレポートを用意しました。

前回登場した選手が所属するチームで撮った、別のジャンプ練習があります。ひとつはごく最近に撮ったものです。もうひとつは、データを探したところ一年半前の同じ練習の様子がありましたので、それらを見比べてもらいたいと思います。

いま挙げられているテーマは「最高到達点でパフォーマンスする」です。その変化をどうぞみてください。

まず一年半前(2018年9月6日)の動画です。引退した上級生が入っていない現役生だけのグループのものを載せています。

(動画1)

ここではジャンプの動作中にボールを掴んでいるのがよく分かると思います。とくに腕を上げ切らない、伸ばしている途中でボールに触れている様子が見られます。

そうなると必然的に本来のジャンプ力は半減してしまいます。腕を振るタイミングと踏み込むタイミングが遅いために、自分の力を弱めているのですね

次は一週間前に撮影したものです。

(動画2)

どうでしょうか。違いが大きく出ていませんか。

ポイントは腕の合わせにあります。どういうタイミングで腕をスイングするかを練習してきました。意識が「ボールを掴もう」とするタイミングにはなく、「ジャンプしよう」と思うタイミングの意識に変えました。

ボールを取るために腕を上げるのではなく、跳ぶために腕を振る、この意識的な動機の違いがジャンプ・パフォーマンスの向上をつくりました。

ボールに気を取られずに、自分の理想のジャンプ動作を行うこと跳ぶタイミングの感覚を大きく変え、先に跳ぶくらいの早さにすること、これらがジャンプ向上の重要な要素です。

最後にもう一つだけ、別の学校で撮った動画も載せておきます。

(動画3)

最初のほうはうまく跳べていて、後半少しずつタイミングが遅れ伸びきらないジャンプになっていきます。同じ人が何度も跳びますので、そのような比較もできるかと思います。

以上、2回にわたり、ジャンプ力向上の極意を公開しました。また良いものが撮れたら、どんどん載せるつもりです。みんなで良くなっていきましょう。

(了)

 

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