【梅原トレーナーのからだづくり哲学】トレーニングレポート No.66「かまえができるとすべてができる」
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もしあなたがこれから先、運動能力をもっともっと伸ばしてバスケットボールの技量を上げていこうと思うのでしたら、何よりも第一に「腰を落とした踏ん張りの体勢」を身につけてください。
もうすでにできる人は、スクワットなどをしてさらに力強くしましょう。
できない人は今すぐに始めてください。腰を落とせない體は運動の基本中の基本が備わっていません。ボール技術もジャンプやフットワークスキルも、まずはかまえで腰を落とせることが必要です。
私はスクワットを大切にしています。子どもたちには體づくりとして何よりもまずスクワットのかまえを取れるように鍛練をさせます。そんなに難しいものではありません。
かまえができない人は、常に脚の関節が伸び、體全体が伸びている「浮いた体勢」になります。
脚が浮いている、腰が浮いている、最近ではあまり言われることもないのでしょうか。コーチからそのように指摘されることはありませんか?
いわゆる「突っ立った体勢」では、力強い動き、素早い動き、しなやかな動きはできません。脚が伸びているとプレイのすべてで負けていきます。
身長が一際高いからそれだけでリバウンドを取れるよ、なんてくだらないこと言わないでくださいね。そういう話をしているのではありません。
その人のパフォーマンスのことを言っているのであり、あなたはさらにもっともっと自分の技術を上達させていきたくて練習に励んでいるはずです。
その手助けとなり礎であるのが、「脚を曲げて腰を落としたスクワットのかまえ」なのです。
背中や腰が丸くなって潰れた体勢になってしまう人、いますよね。頭はかがめているけれど膝が伸びている人、いますよね。足幅が広がらず、狭いスタンスで膝が前や内側に折れている人も、たくさんいるでしょう。
皆、かまえのできない人です。
動きの取れる体勢とは、足幅が広がり、股が割れ(膝が外側へ向いて)、腰が入り(骨盤が前傾し)、お尻がグッと低く落ちたかまえです。
不肖私の拙著「バスケ筋1(赤本)」では、これを解説するためにパワー・ポジションという言葉を使っています。骨盤の上にどっしりと體が乗った、リラックスしているけれど力強いという理想のかまえを練習しました。
動き出しが遅いとか、左右の揺さぶりについて行けない、コンタクトが弱い、ピボットなどターンの脚がうまくない、ジャンプが苦手といった課題のある人は、パワー・ポジションを取れるようになってください。
これは筋力というものだけで考える必要はありません。中学生さらには小学生でも必要なことです。年齢の低い頃からできるようにすると、人より一歩も二歩も前へ出られるでしょう。
ウエイト・トレーニングのようなスクワットをしなくとも、何かのかたちでかまえの訓練をすることをお勧め致します。
物事の習得は日々のちょっとずつの反復です。それが一年二年三年と積み重なって、間違いのない本物の自分の力となります。
毎日わずかでも構いませんから、スクワットのしゃがんだ体勢を取る練習を取り入れてみてください。
これがあなたのバスケットボールの世界を大きく変えることになります。
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