バスケにおける「速さ」と「早さ」
バスケットにおいて、身体の大きな要素は「高さ」「強さ」「速さ」の3つが挙げられます。
他にも技術やバスケIQなどの要素やチームでの戦術など、様々なことが試合では関係しますが、上記3つの基礎能力が高ければ高いほど有利に運べるシチュエーションが多いです。
また、それぞれの要素がマッチアップに対して有利か不利かを見極めて有利なプレーを選び続けることが大切です。
しかし、不利だからといって何もせずにされるがままとはいきません。
この記事では、ミスマッチをなくすための「速さ」と「早さ」について解説します。
スピードの速さ
「はやさ」と聞いてイメージするのは今から解説する「速さ」が一般的です。
走る速さ
例えば、速攻やトランジションの際に前を走ろうとするオフェンスと、ハリーバックをするディフェンスが同じように走った際に距離が生まれるのが走る速さの差です。
これを埋めることは非常に難しく、50m走のタイムに人それぞれ差があるように、数mの距離の全速力でのダッシュにも差があります。
ドライブの速さ
ドライブが起こる際、オフェンスは前に進み、ディフェンスは横もしくは斜め後ろに進むため、スピードの差が生まれるのは必然です。
タイミングの早さ
次に紹介する「早さ」を理解することで、スピードのミスマッチをなくすことができます。
トランジションの早さ
先述の通り、同じように走った場合に走る速度が速い方が目的地に早く着きます。
これを無くすためには、動き出すタイミングを早くすることで差を埋めることができます。
つまり、スティールやリバウンドなどの攻守が入れ替わる場面で、立ち止まって様子を見ているのではなく早めに次の動きをすることです。
早く動き出せ、その分の距離の差が生まれるので、スピードの速さに差がある相手に対して目的地に早く着くためには有効なアプローチです。
駆け引きの早さ
キレとスピードのあるドライブをもつ相手に対して、待ち構えていると簡単に抜かれてしまいます。
ミートドライブで真っ直ぐに抜かれてしまうとカバーディフェンスやローテーションも追いつきません。
これを防ぐためには、ドライブを仕掛けられる前にこちら(DF)がアクションを起こさなければなりません。
ボールをもらう段階からプレッシャーを与えて、まずは攻めづらい状況でボールを持たせましょう。
味方のカバーが出やすい位置に相手を導くために、早めにコンタクトをして先に動くことでプレーを制限してしまいましょう。
ボールを持たれた後も駆け引きは続きます。駆け引きがなく相手のリズムで動くことを許してしまうと能力で負ける相手には勝てません。
- ハンドチェック
- スタンス
- 間合い
これらをコントロールし、先に自分の足を置いて相手の得意な方にピボットやドライブをさせないためようにしましょう。
これらは「経験」や「読み」といった曖昧な言葉で表現されがちですが、全て細かな技術やスカウティングに支えられたものです。
つまり、意識して練習に取り組むことで、格上の相手との差を埋めることが可能と言えます。
おわりに
今回は「速さ」と「早さ」の考え方について解説しました。
具体的には「速度」と「タイミング」にその本質があります。
プロの世界でも特別に速い選手とそうでない選手がいますが、簡単に抜かれるだけのようなシーンを見ることはほぼありません。
チームでディフェンスをしていることはもちろんですが、相手のスピードをなるべく活かせないようにタイミングのズレや多くの駆け引きを繰り返しています。
できるだけ相手得意なプレーをさせないことが大切ですが、避けられない場面もあるのでどのように抑えるかを「知っている」ことで防ぐことも可能です。
これらの知識を活かしつつ、スピードの速さをあげるための筋力アップや身体操作のトレーニングなども行うと、よりよいプレーに繋がるでしょう。
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関西1部リーグの大学を卒業後、現在は実業団でプレーしながらプレイヤーとしてのレベルアップを目指しています。このブログでは、高校・大学・社会人、それぞれのカテゴリーでのトップレベルの選手とのプレーの中で自身が経験した、バスケ選手としての高みに行く方法を発信していきます。
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