シューターに必要な4つの能力②~シュートを打つ力~

シュート スキルアップ 関野 日久

前回、シューターがシュートを「決める」ための力について解説しました。
シューターに必要な4つの能力①~シュートを決める力~

今回はシュートを「打つ」力について考えていきます。

プレッシャーを浴びながら3ポイントを決めることは、誰にとっても難しいので確率は低くなる傾向があります。

逆に、「フリーならばほぼ決める」というように、実はシューターに差が生まれない部分も多くあります。

では、どういった部分にシューターの能力の優劣が現れるのでしょうか。

それは「いかに良いシュートを打つか」に詰め込まれています。

今回はどうすれば良いシュートを打つことができるのかについて解説していきます。

シューターに必要な力その③スクリーンを使う力

「良いシュート」を構成する要素としては、

  1. フリーのシュート
  2. 得意なレンジからのシュート
  3. 得意なミートのシュート
  4. チームで作ったシュート

が挙げられます。

そのシュートを作るために必要な力の1つが、クリーンを使う力です。

シューターに得意なレンジから打たせるためのセットプレーは、シューターがいるチームには必ずと言っていいほどあり、そこには多くのスクリーンプレーが使われます。

オフボールでのスクリーンを使う力には高いIQが必要で、1つのスクリーンでもディフェンスの動きをよく見て行うことでフリーになれるかが大きく変わります。

また、スクリーンでディフェンスを大きく引き剥がすことができれば、落ち着いたボールミートができ、自分のリズムでシュートを打つことができます。

チームでセットプレーを作るということは、その1回のオフェンスはシューターのためだけに行われる攻撃といっても過言ではありません。

その機会を活かすことができる選手は良いシューターであり、チームからの信頼も厚くなります。

シューターに必要な力その④豊富な運動量

シューターといえば、コーナーやウイングで味方がカバーを引きつけてチャンスを作ってパスを出してくれるのを待つだけの「楽な役割」と勘違いしている人もたくさんいますが、それは大きな勘違いです。

カッティングやスクリーンプレーでフリーになるためには大きな運動量が必要で、サイドを行き来するような大きなスイングプレーを使う場合もあります。

ハーフコートのオフェンスでただ待つシューターは少なくありませんが、決して良いシューターではありません。

もちろん、そういったプレーにはスペーシングの役割などもありますが、バスケIQの高いプレーを目指すならば、待つだけでなく自分から仕掛けるプレーも必要です。

また、シューターにとって大きなチャンスとなるのが速攻です。

速攻ではディフェンスからすると簡単なレイアップが1番防ぐべきシュートであり、リングに戻って守りを固めるというのがセオリーです。

オフェンスからしても、簡単なレイアップやゴール下シュートに持っていきたいですが、逆にフリーとなりやすいウイングやコーナーにシューターが走り込むという戦術は非常に有効です。

ディフェンス側からしても諦めるシチュエーションであり、激しくチェックに出てくることは少ないため、フリーで3ポイントを打つことができます。

フルコートを走った直後のシュートになるのでリラックスして打つことが難しいですが、フリーで3ポイントを打てることは1試合にあまり多くはないのでチャンスを逃さないようにしましょう。

この速攻で走り遅れないためにも運動量の多さは不可欠です。

おわりに

今回はシューターに必要な力を「シュートを打つ力」の観点から解説しました。

味方がチャンスを作ってくれるのをただ待つだけでなく、自身が頭を使ってどうすればフリーになるかを考えつつ、それを実行するための運動量を保つ必要があります。

シューターとしての決定的な差が生まれる部分は、いかに良いシュートを打てるかに依存します。

シューティング練習時も、ただパスをもらって打つだけでなく、

  • 動きながらミートして打つ
  • 走って(呼吸が乱れた状態)から打つ

など、ゲームライクの練習を心掛けましょう。

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この記事を書いた人関野 日久関野 日久(セキノ ハルク)
関西1部リーグの大学を卒業後、現在は実業団でプレーしながらプレイヤーとしてのレベルアップを目指しています。このブログでは、高校・大学・社会人、それぞれのカテゴリーでのトップレベルの選手とのプレーの中で自身が経験した、バスケ選手としての高みに行く方法を発信していきます。
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