シューターに必要な4つの能力~シュートを決める力~
現代のバスケにおいて、チームに不可欠な存在となっているのがシューターです。
ポイントガードやセンターのようなポジションではなく「役割」ですが、チームの得点の要となり、クラッチの場面では特に輝きを放ちます。
また、コートを広げるスペーシングの役割やディフェンスを引きつけることも、シューターに期待される重要な役割です。
この記事では、必要とされる4つの能力を2回にわたって解説していきます。
第1回の今回は「シュートを決める力」についてです。
シューターに必要な力その①シュート力
言うまでもなく高確率でシュートを決めることがシューターの役割です。
現代のバスケにおいて、ウイングやコーナーに強力なシューターを置くことは必須とされています。
逆にアウトサイドに3ポイントを打てない選手が揃ってしまうと、中へ中へと集まってしまうオフェンスになり、スペースが取れずオフェンスのリズムが乱れてしまいます。
つまり、シンプルに得点源としての役割もですが、シューターには引力の役割もあります。
強烈なシューターにマッチアップしているディフェンスは、迂闊にカバーによってシューターをフリーにすることができないため、実質ディフェンスは4対4で守らなければなりません。
そうなると、ローテーションに人が足りずカバーダウンがなくなることが予想され、他の選手へのチャンスが生まれます。
その引力を発生させるためにも、ディフェンスに「打たせたく無い」と常に意識させるくらいのシュート力が必要です。
試合中、毎回厳しいマークを受けて打つシュートとは限りませんが、フリーのシュートが生まれやすいのは3ポイントラインよりも外側であることが多いため、フリーの場合は試合でも6〜8割は決められる選手であるべきです。
試合中のシュート確率は練習中の約半分になると言われていますが、フリーの場合は練習中と変わらず高確率で決める必要があるので、普段から試合を想定したシューティングを行いましょう。
シューターに必要な力その②強靭なメンタル
どれだけ練習して高確率で決められるようになってもシュートは水物です。
シュートタッチは日によって違います。
- 体の温まり方
- ボールと手の感覚
- 体の連動
など、いろいろな条件が重なってシュートタッチは変わります。
どれだけ優秀なシューターでも、タッチが悪ければ10本打っても1本も入らないこともあります。そういったときにシューターの真価が問われます。
接戦の状況で入っていないシュートを打ち続けることは、ネガティブな思考で頭がいっぱいになりがちです。
チームにとって不利益なのではないかと考えたり、これ以上外したくないと打つのをためらったり。
それでも「絶対に決める」という強い意志を持って打ち続ける必要があります。
たとえ高確率でなくとも、場面によっては1本の3ポイントが大きな価値を生む瞬間もあります。
また、いつか入るというメンタルで打ち続けなければ、いつまで経ってもシュートは入りません。
加えて、打つべきシュートを打たなければオフェンスのリズムが乱れてしまいます。
その後のパスの流れなども悪くなり、結果としてチームの他の点数も減ってしまいかねません。
自身の調子が悪いという感覚があり、どれだけ外していても打ち続けなければならない、シューターには強靭なメンタルが必要です。
また、ショットクロックやタイマーの残り時間が少ない時に、入る見込みの低いシュートでも打たなければならない場面があります。
どんな時でもシュートを打ち続けられるようにメンタルを準備しておきましょう。
おわりに
今回は、シューターに必要な力を「シュートを決める力」の観点から考察しました。
シュートを決めるのが当たり前の役割ですが、シュートが入らない時の対応にこそシューターの難しさなどがあります。
次回は、実は最も重要である「シュートを打つ力」について解説します。
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関西1部リーグの大学を卒業後、現在は実業団でプレーしながらプレイヤーとしてのレベルアップを目指しています。このブログでは、高校・大学・社会人、それぞれのカテゴリーでのトップレベルの選手とのプレーの中で自身が経験した、バスケ選手としての高みに行く方法を発信していきます。
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