【初心者向け】アドバンスド・スタッツとは?意味と分析方法がすべてわかる!
チームやプレイヤーの能力を把握し、戦略立てに用いられるアドバンスド・スタッツ。近年、バスケットボール業界ではこのような分析に力を入れるチームが増えています。
しかし「分析=難しい」というイメージがあり、なかなか着手できていないという人も多いはず。
今回は、アドバンスド・スタッツの基礎知識や具体的な計算方法、知っておきたいスタッツの注意点まで詳しく紹介します。そもそもスタッツって何?という人にもオススメの内容になっているので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
【バスケ】アドバンスド・スタッツとは?
アドバンスド・スタッツ(Advanced stats)は、選手やチームの能力を本質的な部分まで解析した統計データのことです。事実ベースで発生したスコア数字をあらゆる計算式に当てはめ、個々の特徴をより深掘りした数値で表します。
ちなみに、数字(スタッツ)の掛け合わせは無限大!発想次第でさまざまなデータを算出できるため、スタッツ分析を用いてゲームプランを練る指導者も増えています。
ベーシック・スタッツとの違い
バスケ用語にある「ベーシック・スタッツ」との違いも押さえておきましょう。
ベーシック・スタッツとは、得点やアシスト、リバウンドなど、実際に起きたプレー回数を単純に数値化したものです。「ボックススコア」ともいわれ、プロプレイヤーであれば公式ホームページ上に公開されていることも。
ベーシック・スタッツを掛け合わせて分析した結果が、アドバンスド・スタッツになるということです。
スタッツ分析に欠かせない表記をチェックしよう
スタッツ分析をするためには、各プレーの表記方法(ボックススコアの付け方)を把握しておかなければいけません。おもな表記は、以下の表をチェックしてみてください。
※NBAとJBA、その他のプロチームで多少相違あり
これらの数字情報を把握しておくと、さらなるスタッツ分析が可能になります。数字だけでは分からない情報を統計的に見ることができるため、面白みが増しますよね。
アドバンスド・スタッツを計算してみよう
ここからは、アドバンスド・スタッツを分析するための計算式について見ていきましょう。
チームの攻撃力を調べる
たとえば、チームの攻撃力を調べたいときは、以下の計算で分析できます。
- POSS(攻撃回数)=FGA+(FTA×0.44)+TO
- PASE(コート往復数)=FGA+(FTA×0.44)+TO-OR
【使用スタッツ】
- FGA:フィールドゴール試投数
- FTA:フリースロー試投数
- TO:ターンオーバー数
- OR:オフェンスリバウンド数
※0.44:フリースロー試投数を攻撃回数に換算したときの近似値
選手の特徴を調べる
選手の特徴を調べたいときは、以下の計算式がオススメです。
・EFF(選手の貢献度)=(PTS+REB+AST+STL+BLK)-(FGA+FTA+TO)
すこし難しい計算ですが「ポジティブ要素からネガティブ要素を引く」計算式で分析できます。
アドバンスド・スタッツでわかること
アドバンスド・スタッツの分析ができると、スコア上ではわからない情報を統計的に見られるようになります。自分たちが本当に知りたい情報を知れるといっても過言ではありません。
- 得点力はあるけれど、ターンオーバー(ミスによって攻守が切り替わること)が多い。
- 得点は少ないけれど、アシストやリバウンドで貢献している。
このような情報が得られれば、どの選手を起用するのがベストなのか判断がつきやすくなりますよね。計算によって自チームだけでなく、相手チームの本質までわかるので、試合でどのようにアプローチすべきかが見えてくるのです。
選手に伝えるときは注意が必要!?
アドバンスド・スタッツは、チームや選手の特徴にあきらかな差がつくため、選手へ共有するときには注意が必要です。もし成長期のミニバス~中学生へ伝える場合は、あやまった伝え方をしてしまうと自信喪失にも繋がりかねません。
マイナスな部分だけが目立つような数値を出すのではなく、かならずチームにとってプラスになっている部分を提示しましょう。そのうえで、足りない要素をポイントで伝えられると、プレー上達への向上心が芽生えるはずです。
まとめ
アドバンスド・スタッツは、チームと個人の能力を客観的に見られるツールです。監督はもちろん、選手たちが理解できていると、より本質をついたゲーム展開ができるようになります。
まずはカンタンな分析からチャレンジしてみてください。面白さに気が付けば、どんどん分析してみたくなりますよ!
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バスケットボール歴5年。現役時代は主にセンターを務めていました。持ち前の体力を活かし、陸上競技や水泳、フィールドホッケーなど、様々なジャンルのスポーツを経験。全国大会や国民体育大会にも出場してきました。現在は二児の母で、ウェブライターとして活動中。このブログでは、スポーツの経験で得た基礎知識や上達するためのノウハウなど、実体験を踏まえた記事を執筆していきます。
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