【梅原トレーナーのからだづくり哲学】あえて食材を勧めるならなにが良いか3

スキルアップ トレーニング 梅原 淳 食トレ

こんにちは、梅原淳です。

どんな栄養士さんも話さないし、どんな学問の教科書にも書いていない斬新な切り口でアスリート飯について考えてきました。

三回目の今日で締めくくります。

最後はあなたの大好きな「あぶら」に焦点を当ててみたいと思います。

ふたつのあぶら

私が示したい「あぶら」はふたつあります。

それはもちろん、動物肉の「脂」そして調理に使う「油」です。

あぶらの話題のほとんどは、ダイエットやメタボといった「贅肉」がその主役となっています。余計な脂肪が体についてしまうことを悔やみ、また病気へのリスクとして語られるのが大半です。

でも現実的にあぶらは人体に必要なものであり、良質なものは体にプラスを呼び込めるとされています。

それならばネガティブな位置づけで終始せず、うまく活用する方法を見つけようという提案をします。

まず調理に使う食用油です。

油は食材

油について詳しく知らない人も、なんとなく耳にしたことのある言葉があるはずです。

たとえば「飽和脂肪酸」、たとえば「過酸化脂質」、さらに「トランス脂肪酸」なんていうのも。

いずれも体への毒性を認められているもので、これらを含むまた変性する油は避けることが推奨されています。

油はなんとなくフライパンに焦げ付かないために使うもの、揚げ物料理のために使うもの、という道具のような感覚があると思います。

炒めたり揚げたりする油に気を遣って、入念に選ぶ人は少数ではないでしょうか。消耗品と捉えているのが大方で、量があって価格の安いものが真っ先に売れます。

しかし細胞を育てる栄養源として直接、体へ入れるものだと見直すと、その選択も変わるかもしれません。

調理に必要な道具ではなくて、食材と理解を改めましょう。それくらい油は体の状態に良くも悪くも影響します。

油の新しい選び方の提案

たとえばですが、わが家で使っているのはごま油と菜種油です。

随分前に食に関する本を読み漁って、さらに色々と調べていった過程で、わが家の食事の内容に合う種類としてこれらのふたつにしました。

前述したように、選択を誤ると体へ悪さをしかねませんので、私の場合はそれを逆手にとって①固まりにくいもの、②酸化しづらいもの、③変性につよいものといった基準で決めました。

これらは油の種類、製造法(抽出法)、保存方法などで決まります。さらに具体的な知識を得たい人は、どうぞお調べになってください。本レポートでは主旨が別ですので、割愛致します。

また油の栄養成分(たとえばオメガ3など)についても同様に主旨が違いますから、もし知りたい人はより詳しく書かれた本などを読むことをお勧めします。

最後のハードル

油は悪いものとして世間に広まるばかりですが、それは使い方ひとつかもしれないという私の提案から、考えるきっかけを得ていただけることを願います。きっかけから先は、必ず自分で考えることが大事です。

いま「野菜や添加物には気を遣っているが油は頭になかった」という人は、ぜひ良い油を使ってみてください。

良い油がなにかをしてくれるという考えよりも、悪い油を使わなくなったことで変化が出ると考えましょう。どんなものでも習慣化による少しずつの浄化や増幅の成果です。

継続だけが真の力なり。

食費は確実に上がります。大量生産された安いサラダ油をスーパーで買っていた人にとっては、質の良い油は本当に驚くような値段です。

これまでの値段と大きく異なるので購入を躊躇する人も、ひと目で諦める人もきっと多いはずです。最後は家計になりますので、これは事実としてまっすぐに申し上げておきます。

ちゃんとしたものを買おうとすれば、お金は何倍も掛かります。この時代、価格が下がる代わりに人体に悪い影響があるものが増え、いまやそれが主流となっています。

捉え方として、物事の価値を高いと見るか安いと見るか、それにはやはり情報の量と精確さが必要です。よく勉強なさってください。その上で自由に判断しましょう。

ここで筆を置く予定でしたが文字数が増えたので、肉の脂については次回にお届けします。なんと全部で四回の長い連載となりました。

最後の最後です。どうぞお楽しみに!

(次号、最終回へ)

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この記事を書いた人梅原淳梅原 淳
運動技能を向上させる専門家として、またバスケットボールでのファンダメンタル・スキルを教えるコーチとして全国各地に出向いています。またその活動から得た日々の思考や発見を、YouTubeなどSNSを活用して情報配信しています。このコーナーで扱う内容は、それらSNSでは記さない一歩踏み込んだ情報として、トレーニング実践レポートをはじめ自分の育て方、大人の再教育、子育て、健康づくり、みなぎる食事など、あらゆるジャンルをテーマにお届けします。
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