【バスケ】レイアップシュートにおける身体操作

オフェンス シュート スキルアップ 練習法 関野 日久

レイアップといえば最も基礎的なシュートで、小学生から練習するものです。

一度決めるための仕組み(ボードの内枠の角を狙う、近くから打ちすぎないなど)を覚えると自転車の乗り方と同じで練習しなくとも決められるようになります。

しかし、レベルが上がりより難しい状況や高いレイアップシュートを打とうとすると、細かな体の動かし方にこだわる必要があります。

今回は、オーソドックスなレイアップシュートにおける、上半身、下半身それぞれの動かし方をご紹介します。

上半身

上半身には、体幹ももちろんですが、シュートを放つ腕や肩周りの使い方も重要です。

●体のコアは絶対にまっすぐ

高く跳んだり、相手との接触を恐れるとつい体は左右や前後に反ったりブレたりしますが、上半身がグニャグニャになって力が逃げると、それこそ接触に弱いシュートになってしまいます。

腹筋、背筋に自然に力を入れまっすぐな姿勢を心がけましょう

●肩を入れる

レイアップの際、シュートを打つ手が外側の手の場合、肩から腕をリングに向かって捻り、内にいれます。

利き手の場合、自然とこれをやっている人が多いのですが、逆の手ではできていない選手が非常に多いです。

意識で変更できる部分ですが、肩だけを意識するよりも、骨盤あたり…腰から動かすことでスムーズなレイアップシュートを打つことができます。

●肘を伸ばすか、伸ばさないか

ドリブルやパスからボールをキャッチしてレイアップシュートに行く時、

  • 打つ直前に肘を伸ばすパターン
  • それよりも前から伸ばしていくパターン

があります。

打つ直前に肘を伸ばす場合、ギリギリまでパスを狙ったり、ダブルクラッチなどの相手をかわすレイアップシュートに変更することができます。

ずっと肘を伸ばす場合は、ボールを相手から遠い位置でコントロールすることができるので、ブロックを回避しやすいというメリットがあります。

どちらを選ぶかはケースバイケースなので、双方のメリットや、使う理由を意識したうえで行いましょう。

下半身

高いジャンプや、走ってきたエネルギーを活かすためには下半身の使い方もとても重要です。

●股関節周囲の反動

ジャンプをする際に膝を曲げることや足首を使って地面を蹴ること、などは意識している人が多いかと思います。

しかし、より大きな筋肉をもっている股関節を柔軟に曲げ伸ばしすることで、お尻の筋肉や裏腿の筋肉を使うことができます。

その2つの筋肉は下半身でも特に大きい筋肉で、これをジャンプに使うことができれば大幅なジャンプ力アップが見込めます。

●足を引き上げる

「レイアップ」というのは和訳すると「太ももを上げる」という意味です。

地面を蹴った後、足を引き上げることでジャンプ力は上がります。

また、足を引き上げて肘や股関節が空中で曲がっている状態の方が、伸びきっている状態よりも自由が効くのでそこから体を操作してシュートの打ち方を変えたりパスをしたり、など工夫をすることができます。

●つま先の向きと膝の向きを揃える

前に跳ぶことや上に跳ぶことなど、イメージ通りの跳び方をするためには、つま先と膝の向きを揃えて、力をスムーズに伝える必要があります

また、つま先が外を向いてるのに膝が内に入り、その状態で大きな力がかかると膝の靭帯を切るなどの大きな怪我に繋がる可能性があります。

おわりに

今回はレイアップシュートを打つ際の身体操作を、上半身・下半身ごとに解説しました。

運動神経の良い人や他のスポーツをやっていて体の使い方が上手な人は、最初から上手くレイアップシュートを打つことができる人が多いです。

レイアップは基礎的な技術ですが、必要とされる身体操作やそれから派生する技術は多くあるので、軽んじることなく突き詰めて上達しましょう。

この記事を書いた人関野 日久関野 日久(セキノ ハルク)
関西1部リーグの大学を卒業後、現在は実業団でプレーしながらプレイヤーとしてのレベルアップを目指しています。このブログでは、高校・大学・社会人、それぞれのカテゴリーでのトップレベルの選手とのプレーの中で自身が経験した、バスケ選手としての高みに行く方法を発信していきます。
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