【小谷コーチのバスケットボールを分析しよう！】「TO」を分析する

こんにちは！小谷究です。

私は現在、流通経済大学スポーツコミュニケーション学科で助教を務めています。

また、同大学バスケットボール部を指導しています。

このメルマガでは、バスケットボールを分析する方法について一緒に勉強して行きましょう。

今回はターンオーバーである「TO」について分析していきます。

ターンオーバーとは、オフェンス側のチームがショット以外のミス（パスミスやキャッチミス等）やバイオレーションによって攻撃権を失うことを指します。

【ターンオーバーの分類】

ターンオーバーにはまず、ショット以外のミスとして、ドリブルしているボールをディフェンスプレーヤーにカットされたり、スキル不足でドリブルを継続できずにディフェンスプレーヤーにボールを奪われてしまったり、スキル不足でドリブルを継続できずにボールをコートの外に出してしまいアウトオブバウンズで相手チームに攻撃権が移ってしまう「ドリブミス」、オフボールマンにパスしたボールを途中でディフェンスプレーヤーにカットされたり、誤ってディフェンスプレーヤーに向かってボールをパスしてしまったり、誰もいないところにパスをしてしまいボールがコートの外に出てアウトオブバウンズで相手チームに攻撃権が移ってしまう「パスミス」があります。

さらに、パスされたボールをうまくキャッチできずにファンブルしてしまいディフェンスプレーヤーにボールを奪われてしまったり、うまくキャッチできずにファンブルしたボールをコートの外に出してしまいアウトオブバウンズで相手チームに攻撃権が移ってしまう「キャッチミス」、ドリブル以外の状態で保持しているボールをディフェンスプレーヤーにカットされてしまったり、単純に保持しているボールをファンブルしてしまいディフェンスプレーヤーにボールを奪われてしまったり、ファンブルしたボールをコートの外に出してしまいアウトオブバウンズで相手チームに攻撃権が移ってしまう「キープミス」があります。

さらにターンオーバーには、規則に対する違反のうち、身体の触れ合いおよびスポーツマンらしくない行為（ファウル）を含まない「バイオレーション」によるものがあります。

バイオレーションによるターンオーバーとして、ドリブルをしている状態からボールを両手で掴むなどして一度ドリブルを終えた後、再びドリブルをつくことや、両手を同時に使って2つ以上ドリブルをつくなどの「ダブルドリブル」、コート内でライブのボールを持っているプレーヤーが、片足または両足を方向に関係なく、規定の範囲をこえて移動させる「トラベリング」、3秒や5秒、8秒、24秒などの時間制限に関する「オーバータイム」、フロントコートに進めたボールをバックコートに返す「バックコートバイオレーション」、ボールを保持したプレーヤーがラインまたはライン外の物（フロア、人、ベンチ等）、バックボードの裏側等に触れる「アウトオブバウンズ」などがあります。

あまり見かけられませんが、この他にもショットされたボールが落ち始めてから、もしくはショットされたボールがバックボードの表面に触れたあとボール全体がリングより高い位置にある間、またはフリースローのためにショットされてバスケットに向かっているボールがリングに触れる前に、そのボールに触れる「ゴールテンディング」がバイオレーションによるターンオーバーとして考えられます。

このように、ターンオーバーとして記録される項目は細かく分類することができますが、ボックススコアでは全て「TO」として集計されます。

 

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