【梅原トレーナーのからだづくり哲学】トレーニングレポート No.158「女子は運動表現が小さくなる傾向がある」
皆さんこんにちは、梅原淳です。
女子選手に多い運動の特徴として「動作が小さい」ということがあります。
それは男子に対して体格が小さいという意味ではなくて、動作の表現そのものが曖昧で弱くなる傾向にあるということです。
たとえば、パスをするときに全身の力が伝わる動きと手先だけの動きとでは、あきらかにその様子は変わります。
足を大きく踏み出す人がいれば、足など動かず手だけでボールを投げる人もいます。
腰が伸びて突っ立ったままの体勢でパスする人、ボールを投げる方向へちゃんと振り向かずにデタラメな投げ方をしている人、とにかく「パスだけをしました」というような簡略的なプレイが目立つのは、比較的に言えば女子選手です。
それは根っこに技量の未熟さがあります。
しかしだからといって仕方ないとか、すぐには変わらないとするのは間違いです。
そもそもが、動作をしっかりと取らずにプレイしようとする感覚でいますので、身体を大きく使わない“端折りプレイ”をたくさんしてしまいます。
プレイの質をシュートやリバウンドなどその結果で判断している人は多いと思いますが、それをしてしまうと特に女子選手ではこの端折りプレイには気がつけません。
そうなると根本的な運動技術能力やバスケットボール的なプレイスキルも未熟で弱いままとなり、一向に進展しないなんてことが増えます。
普段の練習で、それぞれの型を磨くよう心掛けてみましょう。
ドリブル、パス、シュート、ディフェンスの足さばき、走り方、そういった個々の運動を巧さではなく表現の「大きさ」「明瞭さ」といった観点で作っていくのです。
武道の演武とか、バレエや歌舞伎といった演劇では当然の「型」ですが、本来は体を使った表現にはすべて存在するもので、当然バスケットボールをするのでも良い動作というものがあります。
その表現が小さく弱いものだと何をしているのかが見えてこず、つまりはプレイとしても精細を欠いてしまうことになります。
一歩の足、腕の伸ばし加減、踏ん張り方・・・そういった技術のひとつずつを正しい型で覚えることは、動作の大きさをつくりそれがプレイの力強さや精度へ直結します。
手先足先の雑なプレイは身体の機能を抑制しているということでもありますから、全身を目一杯に使ってバスケットボールを表現しましょう。
それでは今日はここまで!心から応援しています!
(了)
運動技能を向上させる専門家として、またバスケットボールでのファンダメンタル・スキルを教えるコーチとして全国各地に出向いています。またその活動から得た日々の思考や発見を、YouTubeなどSNSを活用して情報配信しています。このコーナーで扱う内容は、それらSNSでは記さない一歩踏み込んだ情報として、トレーニング実践レポートをはじめ自分の育て方、大人の再教育、子育て、健康づくり、みなぎる食事など、あらゆるジャンルをテーマにお届けします。
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