【梅原トレーナーのからだづくり哲学】トレーニングレポート No.157「平面でも足は上下に踏む」
皆さんこんにちは、梅原淳です。
一昔前、各地のバスケットボールチームに伺うとよく相談をされたことは「かまえが取れない」でした。
膝が曲がらないという悩みが多く、スクワットを必死にさせていたのを覚えています。
それはいまも変わっていなくて、膝の曲がらない小中高生は男女ともに多い印象です。
だからこそ腰を落として力強く構えられるようにトレーニングしているチームも増えていて、希少であり貴重でもあります。
今回はしゃがめることを前提として、その先にある問題点をひとつ指摘します。
低い姿勢を取ったなかで足を前へ出す、前へ進んでいくときにAとBどちらの動作が良いでしょうか。
次の動画を見てみましょう。
▲動画A
▲動画B
Aは頭が動かないよう一定の高さを維持しながら歩いています。
この選手がそれを意識していたのかは確認していませんが、見事に重心を保って少しすり足のようにして進んでいますね。
Bのほうはその反対に、少しの差ですが上下動が見られると思います。それは踏み出した足を床に沈めて股で踏ん張っているためです。
なぜそう言えるかというと、私が声かけをしてアドバイスしてから撮った動画だからです。
つまりBが動きを変えたあとのものであり、AよりもBのほうが運動的には良い面があります。
Aは膝で体重を支えています。Bは股です。膝が中心となって足の踏ん張りをつくると上半身との繋がりが消えてボディバランスが悪くなり、それは同時に力強さも無くなることを意味します。
股が主体の場合は膝と足首も連動しますが、膝中心では足首は繋がっても股関節との繋がりが消えます。四肢は根っこから先端へ力を伝えるからです。
たった一つの関節が使えなくなることで、運動としては動作がぎこちなくなります。走っても跳んでも止まっても、あらゆる場面で動きが重く鈍くなります。
当然ケガの懸念も上がります。
前に進むときにも、こうしてしゃがんだ体勢は維持しながら足は下へ踏み、股で踏ん張る、この力の入れ方はこの体勢での基本ですので、しっかりとからだへ覚え込ませましょう。
それでは今日はここまで!心から応援しています!
(了)
運動技能を向上させる専門家として、またバスケットボールでのファンダメンタル・スキルを教えるコーチとして全国各地に出向いています。またその活動から得た日々の思考や発見を、YouTubeなどSNSを活用して情報配信しています。このコーナーで扱う内容は、それらSNSでは記さない一歩踏み込んだ情報として、トレーニング実践レポートをはじめ自分の育て方、大人の再教育、子育て、健康づくり、みなぎる食事など、あらゆるジャンルをテーマにお届けします。
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