【梅原トレーナーのからだづくり哲学】トレーニングレポート No.197「走れるドリブル」

スキルアップ トレーニング ドリブル 梅原 淳

今日は、運動技術能力的ドリブルについて、少しの動画を交えてお話します。

ドリブル練習というと、難しい技のオンパレードで高い操作能力が求められます。
ボールをどう器用に扱うかというところに焦点があります。

それとは違った面、走りの中のドリブル、足運びとピッタリ合ったドリブルというものを考えてみたいと思います。

あなたはボール運びが早いですか?

プレイ展開の話ではなく、ドリブルしながら走るスピードという意味です。

ただ腕を振って走るだけなら造作もないことですが、ドリブルを入れることになれば勝手が違います。

それにより速度が落ちるなら、走りながらのドリブルは重要なトレーニング課題となります。

走ることでドリブルが乱れます。
全力で走るとなおさらボールが暴れる。
そのコントロールを覚える必要があります。

反対にドリブルすることで走りが悪くなります。
もしドリブルが弱いとか手にくっつかないなら、それが足の動きを乱すことになりますね。

そのマイナスの影響を解消するためにこそ練習するのですが、走りとドリブルは発想としてどうも繋がっていないようです。

足運びとドリブルのリズム、足が2のボールが1です。
これを合わせる訓練をしましょう。
二つで一つの整った全身動作をつくるのです。

さらにそれで全力を出せることが肝心です。
持っているスピード、持っているパワーを十分に発揮したいのですから、能力が抑え込まれては台無しです。

抑えた分、動作は安定しますが、それは弱くて遅いから動きやすいというだけのことで、エネルギッシュなパフォーマンスではありません。

強いプレイを安定して行うことを目指すのですから、走りも、ドリブルも、パワフルにおこなって、かつそれらがうまく掛け合わされる上手な動作を習得する必要があります。

またスタミナの面でも、ドリブルで走る行為はただ走るだけとは消耗が大きく異なります。
気づかないうちに疲れ、ゲーム後半ではドリブルも足も弱くなっています。それなのに、いつも鍛えるのは走りだけ。

これからはドリブルも鍛えましょう。
走るときにはつねにドリブルを入れる。
ボールを突きながら走り込みをするメニューに替えて、バスケットボール的なスタミナをつけましょう。

強いドリブルを意識した、走り込みの様子をあげておきます。参考にされてください。

それでは今日はここまで!

動画(TR197)

(了)

この記事を書いた人梅原淳梅原 淳
運動技能を向上させる専門家として、またバスケットボールでのファンダメンタル・スキルを教えるコーチとして全国各地に出向いています。またその活動から得た日々の思考や発見を、YouTubeなどSNSを活用して情報配信しています。このコーナーで扱う内容は、それらSNSでは記さない一歩踏み込んだ情報として、トレーニング実践レポートをはじめ自分の育て方、大人の再教育、子育て、健康づくり、みなぎる食事など、あらゆるジャンルをテーマにお届けします。
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