【梅原トレーナーのからだづくり哲学】トレーニングレポート No.179「腕の使い方で跳び方も変わる」
スキルアップ トレーニング フィジカル(身体) 梅原 淳 練習法
こんにちは、梅原淳です。
ジャンプは足に意識が集中しますが、少し余裕が出てくると身体の他の場所に気を配ることを考えはじめます。
自分の身体が足だけであるように認識している初期の段階から、もっと広い範囲に及ぶことを脳が気づく段階に突入します。
そうやってからだを正しく全体で把握するようになるまでには時間を要しますが、動作に慣れていくにしたがい、視点がズームアウトしていっていつしか全身を理解するようになります。
ジャンプでも、はじめは足にしか意識が向きません。当然ですね。
そこからトレーニングを重ね、足先や膝だけに縛られずにもっと全体で動作を取りバランスやタイミングを図ることを覚えます。
それを進めるひとつの策として、腕の振りを練習すると良いでしょう。
わからないうちはまるでアンバランスな動きであっても、意図的に腕を振って跳ぶようにすることで、わりと全身でジャンプを捉えることが容易くなります。
腕を振ると、踏み込み方も無理があることに気がつきますし、バウンドのリズムもなんとなく感覚を掴めます。
このわずかでもきっかけとなる感覚が重要なのです。
気のせいでも「ちょっとわかるかもしれない」というものを得ると、そこを目指して脳と神経が進みはじめ、徐々に近づいていきます。
ジャンプは足先で力任せに跳んでいる人が大半ですから、それをきちんと技術的に覚えてほしいと思います。ドリブルやシュートと同じです。
それでは成長を応援しています!
(了)
この記事を書いた人梅原 淳
運動技能を向上させる専門家として、またバスケットボールでのファンダメンタル・スキルを教えるコーチとして全国各地に出向いています。またその活動から得た日々の思考や発見を、YouTubeなどSNSを活用して情報配信しています。このコーナーで扱う内容は、それらSNSでは記さない一歩踏み込んだ情報として、トレーニング実践レポートをはじめ自分の育て方、大人の再教育、子育て、健康づくり、みなぎる食事など、あらゆるジャンルをテーマにお届けします。
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