【梅原トレーナーのからだづくり哲学】トレーニングレポート No.172「つま先から突っ込むと跳べない」

スキルアップ

皆さんこんにちは、梅原淳です。

両足でジャンプする動作において、足を前へ突っ込むように出す人と、上からぺたんと踏む人はどちらが跳びやすいでしょうか?

単純に正解を決めることはできませんが、確率としてプラスが大きい、もしくは、上手くいきやすいということで言うならば、上から踏む足を練習すべきでしょう。

もちろん、それだと思うように跳べなくなってしまうという人はいるはずです。

私も実際に選手から相談されたことがあります。
うまく融合させて、最後は自分でいちばん跳べる動作を見つけるようアドバイスしました。

上から踏むと何が良いのか?

もっとも有意義なことは、前方向への踏み込みから縦方向へのジャンプに方向転換するのを助ける動作であるということです。

勢いをつけて踏み込んでも、そのまま前へ流れてしまう人やジャンプの高さが出ない人は、脚筋力が低いことが原因であることよりも、突っ込んで前のめりになっていることが妨げとなって、体が上へ向きません。

つま先からキュキュッ!と突っ込むような足をよく見ますよね。

詰まったようにして足が床へ接地していて、バランスを崩し、安定したジャンプ動作を行えないのです。

それを改善するための方法が、突っ込み足から踏み足へ変えることです。

踵から入るように心掛け、下へ踏むように足を突くことで前方向から上方向へ向きを変えることができます。

突っ込み足だと膝に力が入り、上体が前のめりになりがちになるので、良いジャンプ動作を行うことが難しくなります。

体勢(バランス)が崩れることは、全身的な動作のまとまりを欠くということです。
力はあちこちへ逃げ、動作コントロールを失うのです。

よく跳べるジャンプとは「上半身の振り子動作」です。
それを足の踏み方によって促進するか、邪魔となるか。

多くの実例では踏んだ方が良くなり、つま先から突っ込むと悪くなります。
試してみるとすぐ解ります。

加えておくと、ほとんどの選手が突っ込んだ踏み方ですので、改善の余地があるでしょう。
おそらくあなたも。

いま頑張ってジャンプを練習しているチームの映像を付けておきます。
きっかけにしてみてください。

応援しています。

 

(了)

この記事を書いた人梅原淳梅原 淳
運動技能を向上させる専門家として、またバスケットボールでのファンダメンタル・スキルを教えるコーチとして全国各地に出向いています。またその活動から得た日々の思考や発見を、YouTubeなどSNSを活用して情報配信しています。このコーナーで扱う内容は、それらSNSでは記さない一歩踏み込んだ情報として、トレーニング実践レポートをはじめ自分の育て方、大人の再教育、子育て、健康づくり、みなぎる食事など、あらゆるジャンルをテーマにお届けします。
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