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【バスケ】 オフェンスリバウンドのリターン、そしてリスクについて

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B.LEAGUEも着々と全国各地で試合が進んでいます。前半戦で苦戦を強いられたのが、サンロッカーズ渋谷です。

今シーズン、名門DUKE大学のOBであり、LAKERSでもプレー経験を持つライアン・ケリー選手が加わり、SFとPFで臨機応変な使い分けでバリエーションのある試合展開を見せるも、勝ち星が遠いです。

10月中旬のアルバルク東京戦では、終盤にザック・バランスキー選手に逆転シュートを許して終盤に逆転負け。その後、HCも交代し、なんとか苦境を乗り越えようと奮闘中です。

今回も、トランジションディフェンスに関係する重要なトピックスを基に、上記のアルバルク戦での攻防を考えてみたいと思います。

◇試合終盤の流れ

<動画1>

 

<動画2>

 

<動画3>

 

<動画4>

 

 

残り時間 A東京対渋谷
0:46 58対61 渋谷サクレ2点シュート ×
0:44 A東京ピエリツァDFリバウンド
0:21 A東京 馬場3Pシュート ×
0:19 A東京 ザック リバウンドに絡む
0:19 A東京ピエリツァ オフェンスリバウンド
0:07 A東京 ピエリツァ 3Pシュート ファール獲得
0:07 60対61 FT2本成功、3本目を外す
0:07 A東京、ザックリバウンド
0:03 62対61 A東京ザック、フローターシュート 2点〇
0:03 渋谷、タイムアウト
0:01 渋谷、サクレ2Pシュート ×
0:00 62対61 試合終了

 

 

着目するポイント “ザック・バランスキー選手をマッチアップしているのは誰??”

馬場選手の3Pシュートのリバウンドを獲得された為、ピエリツァの3Pシュートのチャンスを与え、ファールになり、3ショットの機会を与えてしまいました。

では、ザック・バランスキーのマークマンがボックスアウトをサボっているかというと、そうではありません。しっかりとコンタクトをして防いでいました。

しかし、マッチアップをしているのは身長173センチの山之内選手です。193センチのザック・バランスキーに対しパワーで押し込まれ、リバウンドを獲得されてしまっています。

ですが、ここに至るオフェンスで、ザック・バランスキー選手を絡めたスクリーンプレーなどは無し。ミスマッチになる要因を分析すると、「ラスト46秒時点での攻防」。

サクレ選手のシュートに対して広瀬選手が積極果敢にトライした結果、トランジションディフェンスにおけるマッチアップでザック対山内が発生しました。

オフェンスリバウンドのリターン、そしてリスク

広瀬選手の飛び込みリバウンドはチームを幾度となくセカンドチャンスを与えたプレーであり、このケースでも、あと一歩で獲得できていた様子も見受けられます。

本稿筆者も、オフェンスリバウンドに飛び込んだ事を状況判断であると指摘をする事が目的ではありません。

しかし、オフェンスリバウンドに飛び込む事には、トランジションディフェンスにおける人数のディスアドバンテージ、穴埋めをするためのサイズのミスマッチが発生する可能性があるリスクは、多くのコーチも知っておくべき「現実」であると感じています。

その事は、B.LEAGUE公認アナリストの佐々木クリス氏も、日本バスケットボール学会が実施するサマーレクチャーに登壇した際にトピックスの1つとして扱いました。

NBAにおける比重が「オフェンスリバウンドの獲得」よりも「トランジションディフェンスでの失点率を下げる事(相手のeFG%を下げる)」にシフトしつつある事が統計データでも見て取れるようです。

「量の戦いから、質の戦いへ」というフレーズで紹介されていました。

その潮流の始まりは、2013-2014年のNBA FINALを戦い、レブロン・ジェーズム、ドウェイン・ウェイドを擁するマイアミ・ヒートに勝利して優勝に輝いたサンアントニオ・スパーズの戦いにあるようです。

運動能力に長けたヒートへの対戦では、意図的にリスクの高いオフェンスリバウンドの飛び込みを避ける戦術を採用。

トランジションディフェンスの失点率を抑える事に重きを置いて守備を固めた上で、その上で、beautuful basketballと形容されるほどの見事なスペーシングや連携のバスケットボールで鮮やかなオフェンスを展開しました。

その後、NBAを中心に、様々な領域で検討される考え方の一つになっていったようです。

<まとめ>

『超シンプル化シャッフルオフェンス~能力的に恵まれないチームが動きの質で試合に勝つ方法~』(星澤純一)でも、常にオフェンスリバウンドとトランジションディフェンスについては何度も語られているトピックスです。

トランジションディフェンスの強化を考える際には、オフェンスの終わらせ方、オフェンスリバウンドにおける考え方をチームで再構築する事も改善策の1つになり得るでしょう。

サンロッカーズ渋谷戦とアルバルク東京戦の運命の分かれ道を再分析し、改めて、その想いを強くしています。

※繰り返しになりますが、バスケットにおける「行為」には、メリットもデメリットも常に存在するもの。

本稿の中にも、オフェンスリバウンドに飛び込むことを否定する意図はありません。

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