【梅原トレーナーのからだづくり哲学】 トレーニングレポート No.152「不器用でも足の力はかくじつに伸びる」

スキルアップ 梅原 淳

皆さんこんにちは、梅原淳です。

新年のからだづくり、技術づくりは少しずつ伸びていますか?

技量は体力によって育まれます。体力とはスタミナのことだけではなく、からだに備わった能力すべてを指しますから、技量もそのなかの1つとなります。

またバスケットボールスキルは、基本的な運動技能の高難度に位置するものと考えると、同様にして体力に含まれる様々な要素は互いに関係し影響し合っていると言えます。

たとえば健康を保つ免疫力なども体力の一部であり、つまりそのようなものがみな繋がっていて支え合いながら大きな括りの体力が作られています。

あなたはバスケットボールスキルを向上させる上で、基礎運動と言えるような「走る」「跳ぶ」「投げる」「回転する」「バランスを保つ」「踏ん張る」「リズムを刻む」ことを、大事にしていますか?

体力トレーニングによって、しっかり修練を積むことができればあきらかに動きの質が向上していきます。

動きの質とは、バスケットボールでのプレイが良くなっていくという意味のことを申し上げています。

私のところでも、練習を積み上げていくと少しずつですが足の運びの速い、冴えたパフォーマンスを見せる選手が出てきます。

これは毎年の着実な成果です。

型をつくるフットワークが上達するだけに留まらず、対人での練習でも臨機応変な動きを見せて、運動の技量を上げていることをしっかりと示しています。

しかしそんな選手に対し彼はなかなか上手いナァなんて言って感心していると、監督さんが「ボールを持つとまったくダメなんです」と嘆いたことがあります。

要するにバスケットボール的には素人に近くて(経験が浅い)、まだまだ競技力としては未熟だという意味です。競技経験が少なくて、バスケ勘や試合勘が鈍いというのです。

これが事実としてなにを意味するか。

私の見解ではなくあくまで客観的な事実として、ゲームにはまだ弱くそれでも足が育っていることは、とても大きなプラス材料と言えます。

裏を返せば、競技歴の浅いまだ走り出しの選手でも、足を使うことは伸びるということです。

もしくはボールの扱いがさほど巧くないやや不器用な人でも、走る跳ぶといった運動技量は伸ばすことができ、その面で不得手を帳消しにして良いところで活躍することができるのです。

そこに一筋の光が見えませんか?

たとえばディフェンスの足、たとえばラン&ガンで走ること、もしくはジャンプスキルを育ててリバウンド力を上げるとか、力をつけられる要素はたくさんあります。

ですからどうぞシュートが入らないドリブル技術が低いと嘆かず、積極的にからだづくりに励んでほしいと思います。

ファンダメンタルは誰もが伸ばせる部分です。

毎日の小さな取り組みが、必ず実を結びます。

新年となったので、あらためてド真ん中をお話いたしました。

この記事を書いた人梅原淳梅原 淳
運動技能を向上させる専門家として、またバスケットボールでのファンダメンタル・スキルを教えるコーチとして全国各地に出向いています。またその活動から得た日々の思考や発見を、YouTubeなどSNSを活用して情報配信しています。このコーナーで扱う内容は、それらSNSでは記さない一歩踏み込んだ情報として、トレーニング実践レポートをはじめ自分の育て方、大人の再教育、子育て、健康づくり、みなぎる食事など、あらゆるジャンルをテーマにお届けします。

 

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