【梅原トレーナーのからだづくり哲学】 トレーニングレポート No.151「ジャンプが苦手な理由」

スキルアップ 梅原 淳

こんにちは、梅原淳です。

今日はジャンプ動作について。

跳ぶ運動が苦手だという人は大勢います。

バスケットボール選手だからそこは平均より上だろうと思っているかもしれませんが、現実にはジャンプ力の高い選手は過半数ではありません。

あくまで私が全国を回って十数年間を見てきた中の話にはなりますけれども、全国大会へ出るような強豪、地区大会1回戦の初級クラスと競技力も様々にあって、バスケットボールをしているからといって「比較してよく跳べる」というほどの印象はありません。

それは男女ともに。

とくに女子は全般として跳ぶことは苦手なようで、男子も動作がアヤフヤな選手は少なくありません。

そんなジャンプの苦手な人にぜひ知ってもらいたいのが、

「腕と脚の動作がマッチすると跳べる」

ということです。

つまりいまは「キレイではない」のであって、それが動きを悪くしています。

からだは頭から指先まで、全身でひとつの動作を表現すると良い運動が行えます。

ジャンプだからといって脚だけで行おうとすると、遊んでいる部分が邪魔をします。

そして全身運動が身についていないばっかりに、プレイの中でそれを行おうとしたとき、思いきりよく動くことでかえってぎこちなくなるのです。

いつもは使っていない部分ですから、動きが取れなくて当然です。

じつはこれが理由であることが多く、「跳ぶ」という運動技術を上達させるための重要な鍵となっています(目を向ける人はごく稀です)。

改めて、ゴールネットやボードに向かってジャンプをしてみてください。

脚の動きと腕の動きが揃わない人が、如何に多いかがよく分かります。

そんな単純なことか?と思う人もいるかもしれません。

それくらいジャンプは難しい能力であることの証左です。

生まれ持った才能で片付けられてしまうことが大半です。

でも練習すればちゃんと伸びますから、腕の振りを脚に合わせる訓練をしましょう。

腕が振れられれば、そのまま頭や背中(いわゆる上半身)も少しずつ反動の動きを入れられるようになります。

そうして脚だけだったものが、上半身も動いて、全身で格好の良いジャンプ動作に変わるでしょう。

筋トレで肉体改造よりもまず「タイミング合わせ」「リズム合わせ」が肝要です。

あなたの上達を楽しみにしています!

 

この記事を書いた人梅原淳梅原 淳
運動技能を向上させる専門家として、またバスケットボールでのファンダメンタル・スキルを教えるコーチとして全国各地に出向いています。またその活動から得た日々の思考や発見を、YouTubeなどSNSを活用して情報配信しています。このコーナーで扱う内容は、それらSNSでは記さない一歩踏み込んだ情報として、トレーニング実践レポートをはじめ自分の育て方、大人の再教育、子育て、健康づくり、みなぎる食事など、あらゆるジャンルをテーマにお届けします。

 

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