質にこだわる!試合で使えるシュート

スキルアップ 関野 日久

普段、どれだけシュート練習をしようとも、練習中高確率で決められようとも、試合で決めることができなければ意味がありません。逆に言えば量にこだわらずともシュートを試合中決めることができればそのシュート練習には大きな意味があります。今回は試合での決定率を上げるための質の高いシュートについて解説します。

実践的なシュートとは

 まずは「実践的なシュート」というものを解剖してみましょう。練習に取り掛かる前に目的意識や理由を明確にすることは大切です。

試合中のシュートセレクション

自分のポジションや持っているスキル、チーム編成のバランスなどから試合中にどのようなシュートを自分が多く打つのかを理解しましょう。試合で打ちそうにもないシュートやシチュエーションを練習する必要はありません。時間は限られているので、有用なシュートの練習に勤しみましょう。

セットプレーの中のシュート

 試合で多く打つと考えられるシュートに「セットプレー」から作られるシュートがあります。セットプレーは選手の得意を活かすためにズレを作り、楽なシュートを打つことが目的です。そのチームで作ったシュートを決めるかどうかは点数だけでなくチームのリズム、試合の流れを掴むために必要です。

ディフェンスを想定したシュート

 基本的にはシュートは「決めれば良い」ものではありますが、例えばあまりに速度が遅いと打つことすらさせてもらえません。速度は普通でもリング近辺だとフローターなどしか打てない場合もあります。そういったディフェンスを想定することはシュート以外の練習でもとても大切です。

 

 試合の流れの中でイレギュラーなシュートや、打つべきではないシュートを打ってしまう場面も少なくありません。そういったシュートを練習することが無意味とは言えませんが、本来練習するべきは「狙うべきシュート」と狙うべきシュートを打つための動き」であることは把握しておきましょう。

 

実践的なシュート練習

 以上を踏まえて、自分に必要な練習を積み重ねることが大切です。

セットプレーシューティング

 チームのセットプレーの動きでシューティングを行います。ボールを何球か持ち、それぞれの狙い目となるスポットでシューティングを行います。最初は動きやタイミングを合わせることを意識するようにし、慣れてきたらスピードや確率、パスの精度など細かい部分にフォーカスしていくことでセットプレーの完成度、シュート確率の向上が見込めます。

フレア&ダウンスクリーンシューティング

 セットプレーよりも分解した練習で、スクリーンを使ってからのシューティングです。基本的にはこの2種類のスクリーンからシュートをリリースすることが多いので、それぞれの場合でのルート取りや足捌き、身体の使い方などを意識してシューティングを行いましょう。

クローズアウトシューティング

 ディフェンスのプレッシャーに慣れるためのシューティングです。パサー、シューター、ディフェンダーに分かれてパサーがシューターにパスを出した瞬間、リング下からディフェンダーがクローズアウトを行います。実際にブロックする必要はないですが、プレッシャーを与え、シューターはそれに動じずにキャッチ&リリースをスムーズに行うようにしましょう。慣れてきたらスタート位置をリング下から少しずつシューターに近づけていき、よりレベルの高い練習としましょう。

おわりに

 今回はより質を求めたシュートについて考え方と練習方法を解説しました。「量より質」が叫ばれる時代ですが、ある程度の量をこなさないと高い質の練習はできないというのも事実です。また、練習量は自信に直結します。試合に臨む際に「どのチームよりも練習した」と胸を張って言えるよう、質も量も妥協せずに努力しましょう。

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