オフェンスIQを高めよう①

スキルアップ

「頭を使え」という指示はバスケの現場ではよくあります。バスケの理解度を表す言葉で「バスケIQ」というものがあります。試合全体の流れを読むこと、自チームや相手チームの特性を理解すること、オフェンスの理解度、ディフェンスの理解度などで構成されています。NBAレベルでも特筆した身体能力やシュート力と同等に評価される能力です。それほどに重要視されるバスケIQを、今回はオフェンスの面から解説します。

 

オフェンスの目的

まずは大前提ですがオフェンスの目的を理解することが最も重要です。

得点を取ること

当たり前ですが点を取らなければ試合に勝つことはできません。相手を0点に抑えたとしてもこちらも点を取らなければ勝てません。ドリブルやパスなどの個人技は目立つためや自分が活躍するためにあるのではなく、良いシュートを打ち効率よく点を取るためのボールを動かす技術です。セットプレーやスクリーンもそれを遂行することにフォーカスしてしまいがちですが、あくまで目的はフリーを作り、簡単なシュートを打つことにあります。

リズムをつかむこと

オフェンス、ディフェンス、どちらにもリズムがあり片方がうまくいくと両方うまくいき、その逆もまた然りです。ディフェンスは自分達から仕掛けるためにはその練習をたくさんする必要がある上に相手オフェンスに影響されやすいので、自らリズムを作りやすいオフェンスを起点にすることが理想です。

また、リズムにはチーム全体のものと個人のものがあります。シューターなら気持ちよくシュートを打つこと、ドライブが得意な選手ならボールタッチを多くすることなど、選手一人一人の特性を全員が共通認識し、適宜プレーを選択することが重要です。

相手戦力のダウン

これはある程度カテゴリーが上がった際、相手チームの特定の選手のプレーを止められない場合にしばしばある考え方です。例えば止めることのできないエース、圧倒的なリバウンド力をもつビッグマンなど、その選手に好き勝手やられることで戦況が大きく傾くケースがあるとします。その場合、無理にダブルチームをしてディフェンスの負担やリスクを上げるより、あえてその選手にマッチアップされている選手が多く攻めることでファールトラブルを誘うという手段が取られます。

ファールトラブルに陥らせ、コートから追い出すことができれば理想ですが、いくつかファールをもらい相手に自由にプレーをさせないだけでも御の字です。

 

この3つが主たるオフェンスの目的になります。更に広い視野で見ればオフェンスも手段であり、最終目標は「試合に勝つこと」です。基本的には点を取ることがベースの目標にはなりますが、戦況やタイミングによってその選択に幅を持つことができれば、より豊かなオフェンスを組み立てることができるでしょう。

オフェンスIQが高いことのメリット

続いて、オフェンスIQが高ければ何が起こるのかを解説します。

ジャイアントキリング

「試合に勝つ」という目的のもとプレーしていてもどうしてもフィジカルや技術、選手層の厚さなどの戦力差は生まれてしまいます。そういった場合、お互いの100パーセントをぶつけるようなゲーム展開をするよりも、負けている分野で戦うことを選ばず戦術を駆使しましょう。こちらの100パーセントを引き出し相手の力を20パーセントに抑えるような戦い方ができればジャイアントキリングも夢ではありません。

 

バスケ意識の向上

根本的にIQの高い選手とプレーすることは心地が良いです。また、普段の練習内容を高いIQを利用して試合中も様々な形で活かすことができれば、練習の意義も高まります。総じてバスケをより楽しみ、積極的に取り組むことができるようになります。

 

おわりに

今回はバスケIQのオフェンス編としてオフェンスの目的、オフェンスIQが高いことのメリットを解説しました。目的を理解している選手とそうでない選手が混在しているとチームはリズムや和を乱してしまいます。また、オフェンスIQが低いとアップセットをされる、という危機も有り得ます。身体的な技術ではないからと軽んじることなく向上に努めましょう。

持久系プロテイン

ビーレジェンドプロテイン「スポーツ&ウェルネス」の 詳細はこちら