ポイントガードのポストプレー②
前回ポストの使い方、ガードの選手がポストプレーをすることのメリットについて考察しました。今回は具体的にどのようなプレーをすることができればポストを最大限活かせるのか、どのような能力が必要になるのかについて解説します。
ポストで有効なプレー
ポストの最大の特徴はリングがすぐ側にあるということです。
リング下までのプッシュ
オフハンドを使ったり半身になったりして相手を押し込みリングまで一気に近づくのがポストで最も強いプレーです。単純に押し込まれるとフィジカルで負ける相手にはなかなか太刀打ちできません。急に身体を引いたりブロックを狙う、スティールを狙うなどのギャンブル的な守り方をすることはできますが、確率の高い守り方はできないので強力なアタックです。
ポストでの得点力
単純に押し込んでシュート以外にも様々な得点方法がリング近辺ではあります。特にローポストでボールを持った際に1on1で必ず勝って得点をするほどの能力があればディフェンスは困難を極めます。アウトサイドの1対1に比べて早め早めのカバーを要するためディフェンスの運動量やローテーションの数は増え、コンタクトも多くなり、全体の負荷が増します。
的確な位置へのアシスト
ポストプレーを1人で守れない場合は素早くダブルチームに来ることが予想されます。その際にディフェンスはローテーションをして残りの4人を3人で守ることになりますが、正しい位置へアシストをすれば得点は一気に増えます。ワンパスでシュートには届かずとも相手のクローズアウトや更なるパスを使ってより大きなズレを作りなるべく確率の高いシュートをチーム全員で作る最初のきっかけになることができます。
これら3つを中心に適宜必要なプレーを選ぶことができれば強いポストプレーができ簡単には止まりません。次にそれぞれのプレーをするために必要な技術・能力を解説します。
ポストプレーで必要とされる技術・能力
基本的にオフェンスが有利であるということを理解して余裕を持って攻めることがポストでは大切です。
コンタクト&オフハンドの強さ
相手をリングへ真っ直ぐ押し込むときはコンタクトの強さ、上手さが大切です。相手に当たり勝ちゴール下まで押し込むことができれば後はボールを守りながらシュートを打ち切る事ができれば得点です。ボールを守りながらリングへ近づくこと、シュートの直前に相手にブロックされないよう空間を作ることといった過程が必要です。そのためにはフィニッシュのシュートの技術ではなくコンタクトの強さや上手さ、空間を作るためのオフハンドの活用などが求められます。
フィニッシュパターンの増加
ポストから1on1を始めた場合は非常に多くのフィニッシュ方法があります。フックシュート、ベビーフック、レイアップ、バックシュート、フェイダウェイなどのシュート技術、ギャロップステップ、ドロップステップ、ロールターンなどのステップ技術などを多く使うことができれば相手は守ることが難しくなります。特にフックシュートやフェイダウェイは1人で守りきることは非常に難しく、ダブルチームを引き寄せる大きなきっかけになります。
冷静な判断力&パス能力
ダブルチームが来た際に冷静に判断をすることができればほぼアウトナンバーは作れます。味方がどこにいるかは予測しやすいのでディフェンスがどのように守っているか、ディフェンスの優先順位はどのようになっているかなどを確認し、そのうえで相手が守りにくい場所へパスを通しましょう。また、パスの出しにくい対角のウイングやコーナーへもシュートを打ちやすいパスを出すことができればダブルチームに行くことも難しくなり、いよいよ相手のディフェンスを完全に崩壊させることができます。
おわりに
今回はポストで有効なプレーを解説しました。まず、ポストで大切なことは自分で点を取ることです。それができれば相手のファールを奪ったり、相手のエースをコートから追い出すことが狙えます。加えてダブルチームなどディフェンスが嫌がることをさせればチーム全体の流れが良くなりオフェンスもディフェンスも潤滑するようになります。今一度ポストの重要性、有用性を見つめ直すことが肝心でしょう。
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