ポイントガードのポストプレー①

スキルアップ

ローポストやハイポストは強いポジションです。その場からのシュートも打ちやすく、ワンドリブルでリングに到達できることからターンオーバーのリスクも低く、オフェンスの優位性が非常に高いです。ポストを使うのは基本的にパワーフォワードやセンターなどのビッグマンの印象が強いですが、ガードこそポストを使うにふさわしいプレイヤーといっても過言ではありません。今回はガードのポストプレーについて解説していきます。

 

ビッグマン=ポストプレー?

はじめに従来の「ビッグマンのプレーエリアがポスト」であるという考え方について考察します。それには「ビッグマンがゴール下にいるメリット」との関係があります。

 

リング近辺の合わせ

ドライブやカッティングの合わせにはコーナーやウイングなどのアウトサイドも必要ですが、リング近辺にも合わせの選手が必要です。ゴール下でフリーでボールをもらうことができれば得点に直結します。その合わせをする選手は背の低い選手よりも高い選手の方が有利であるというのが大きな特徴です。

 

リバウンドの適性

基本的には身長の高い選手がリバウンドの適性も高いです。アウトサイドシュートなどの大きく跳ねるリバウンドに関してはその限りではありませんが、リング近辺に高く跳ねたボールを競り合うのには高さが必要です。シュートが打たれた時に元からリング近辺にいることがリバウンドで有利になるのでオフェンスの際にビッグマンをポストに配置するというメリットもあります。

 

以上二つがビッグマンがポストにいることの大きなメリットです。正確にはビッグマンがポストプレーをするというよりも「ポストにいること」自体に意味があるというケースが多いです。しかし、ポストはボールを持ってこそ強いポジションです。それを踏まえるとボールを扱うのが上手い選手こそポストに入るべきと考えられます。

 

ガードがポストに入るメリット

こちらも正確にはガードではなく「コート上で1番ボールを扱うのが上手い選手」です。その選手がガードをしていることが多いので本記事ではガードと表します。

 

得点チャンスの増加

ポストでは能力の高さやシュートの上手さも武器になりますが、ウイングなどのアウトサイドからの1on1に比べて少しのずれがファールや得点に直結します。つまり駆け引きの上手さが重要になります。リップやピボットでボールを動かしてドリブル・パス・シュートの選択肢を相手にちらつかせてズレができればアタックをします。それを続ければポストからの大量得点が目指せます。

 

ポスト起点のアシストの増加

ガードの選手がポストで得点を重ね、1人で守ることができなくなればダブルチームに来ることが予想されます。その際にパスの上手い選手であればカッティングやアウトサイドへのキックアウトを的確に行うことができるのでアシストが増加し、チーム全体の得点が増えます。常にトップオブザキーを起点にする必要はなく、有利なところで攻め続けることが大事です

 

ミスマッチのアタック

ガードの選手同士でもミスマッチが起こるシチュエーションはあります。例えばスピードは凄いが身長が低い選手に対してなどはポストプレーが非常に有効です。そういった選手のドライブを止めることは難しいのでディフェンスでプレッシャーを与えます。ポストでボールをもらい攻め続けることでオフェンスの集中力を下げることができ、ファールトラブルを狙うこともできます。それによって相手のオフェンスのリズムも乱し、試合の流れを掴むことができます。

 

おわりに

今回はポストを使うことに関しての考え方、ガードの選手がポストプレーをすることのメリットを解説しました。次回はポストプレーをした際に求められるプレー、必要な能力を解説します。

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