ディフェンスフットワークにおいて重要なこと
大学生以上のカテゴリーになると一気に減少ますが、高校生やそれ以下のカテゴリーのプレイヤーたちはディフェンスフットワークに非常に多く取り組みます。スライドステップ、クロスステップ、バックステップ、時にはゴリラステップなど多岐にわたるトレーニングを行います。練習環境によっては毎日体育館を利用することが困難なチームなどではどうしても練習時間の増えがちなディフェンスフットワーク。今回は実戦において必要とされるディフェンスフットワークを解説します。
ディフェンスフットワーク=筋トレ?
ディフェンスフットワークを立て続けに行うと下半身の筋力は疲弊します。ですが、その練習の目的は「筋力アップ」なのでしょうか?まずは目的意識をはっきり持ちましょう。
ディフェンスフットワークは筋トレではない
結論から申し上げると、ディフェンスフットワークの主な目的は筋力アップではありません。もちろんステイローでステップを踏むことはお尻や太ももの筋肉への刺激はあり、副産物として筋力アップは見込めます。しかし単純に下半身の筋力アップを目指すのであればウエイトルームでスクワットやランジなどのトレーニングを行う方が効果的です。ディフェンスフットワークで習得するべきなのは「足の動かし方」です。
ディフェンスフットワーク=ファンクショナルトレーニング
ディフェンスフットワークではステップを使い分けたり、相手に合わせてスピードやリズムを変えたり、時には方向転換など様々な足捌きが求められます。これらのファンクショナル(機能的な)能力はジムでのトレーニングでは得ることはできず、実際にバスケの動きを通して身につける必要があります。したがって練習の段階でディフェンスのステップワークが大切になります。
あくまでディフェンスフットワークでの筋疲労は副産物であり、ディフェンスフットワークでは下半身の使い方、ステップの選び方やイメージ通りに足を動かすことが第一の目標です。
ディフェンスフットワークで鍛えるべき能力
では、次にファンクショナルな部分をより具体的に解説します。
ステップを選択する能力
相手のドライブの速度と自身のフットワークのスキルから正しいステップを選ぶ能力が大切です。極力スライドステップを多く踏む方がオフェンスの切り返しに強いので理想ではありますが、実際スピードに乗った相手に対してはクロスステップを踏む必要があります。特にオールコートでのディフェンスを仕掛ける際はその使い分けが非常に重要です。
左右に切り返す能力
キレが強かったり、クロスオーバーを多用したりするオフェンスに対してはステップを左右に切り返す能力が求められます。相手の急な減速に遅れを取らず自身も減速し、切り返しの一歩に素早く反応できるよう地面を蹴り、体重を移動させることは想像以上に難しいです。初めはスピードの低い状態で良いのでスムーズに体重移動をする練習を行い、次第にスピードを上げて行うようにしましょう。
また、左右に切り替えた際に前足が入れ替わってしまうと上半身を含めた体の全てが動くため、動きが遅れてしまいます。ディレクションも無駄になってしまうのでオフェンスからしてもプレッシャーが落ちます。なるべく足は入れ替えずにステップを踏み続けましょう。
ディフェンスで大切なことはいかにオフェンスの動きを抑えるかです。コースに入る、行きたい方向に行かせないなど様々な方法がありますがその前提となるのはディフェンスフットワークです。イメージ通りに身体を動かし、オフェンスの動きに瞬時にリアクションする練習をしましょう。
おわりに
今回はディフェンスフットワークを解説しました。育成年代において自重でのトレーニングが大切であることは間違い無いです。しかし、自重といえども過度な負荷をかけると怪我に繋がることも事実です。それぞれのトレーニングの目的を明確にし、意味のある有意義な練習に取り組みましょう。
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