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【ディフェンス】現代バスケット界で適応するために必要な、トランジションDF

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引き続き、トランジションディフェンスを扱ったメッセージとなります。ゲーム中に、少しの工夫とスタンダードの構築によって失点を減らしたいコーチの方へ参考になれば幸いです。

直近2つでは、スプリントバックの効用と、その訓練方法の案を紹介しました。

ここでは、ゴールドスタンダード・ラボ内記事「ケビン・イーストマンのトランジションディフェンスとドリル」でも登場する、同氏の考えを実際に事例と共に考えてみたいと思います。

2008年NBA優勝チーム「ボストン・セルティックス」でACを務めた優秀なコーチで、トランジションディフェンスにおけるトライアングルという概念を提唱しています。

今回も、千葉ジェッツふなばし対横浜ビー・コルセアーズ、田口選手の3Pを題材に、このキーワードと共に考えてみたいと思います。

 

以前にも記載しましたが、この場面のキーファクターは、アキ・チェンバース選手へのリングランに対して中央のディフェンスが対応せざるを得なかったことです。

その結果、田口選手へのパスコースが誕生し、手遅れの状況となりました。

ここで、ケビン・イーストマンが提唱する「トランジションディフェンスにおけるトライアングル」の視点で考えると、DFにおける突破口が見えてきます。

ここで盲点となるのは「5」(マイケル・パーカー選手)へのマッチアップディフェンス(X3)です。

セーフティーを務めた選手がパーカー選手にマッチアップしてマークをしているのですが、ここに改善の余地があったのかもしれません。

パーカー選手は、決して、アウトサイドを得意とする選手ではなく、また、他のシューター陣のチャンスを差し置いて、積極的にアウトサイドを狙ってくる選手ではありません。

中央、右サイドにオフェンス人員が多かったことも考えると、この場面では、下図のように配置をしてゾーンディフェンスの要領でマークをする事が得策だったのではないでしょうか?

・X3の選手、X5の選手は、ストップザボールの状況を伺いつつ、まずはペイントエリアへとスプリントバックで戻り、トライアングルを構築する準備をする。

・STOP THE BALLにはX4の選手が対応をした。X3とX5の選手でトライアングルの下を担当、オフェンスの配置やスペーシングに対して、声を出し合い、埋めるべきスペースを埋める。

・アキ・チェンバース選手に走り込みに対しては、ゾーンDFのようにX5とX2で受け渡し。

 田口選手(T)でパスが出た際には、より短い距離のクローズアウトになるように仕向ける。田渡選手(X1)は、その後のスペースを埋めるべくダッシュをする。

・これにより、トランジションDFの場面で、チーム全体の総走行距離を節約。1秒、2秒で命運が分かれる競技特性の中で、対応できる領域を広くし、少しでもオフェンス側のシュートの質を下げる事を心掛ける。

<まとめ>

STOP THE BALLやスプリントバックの大原則を重視しつつ、ただ頑張るのではなく、賢く、効率よく頑張る事が今回のディフェンスシステムの利点です。

コミュニケーション能力、咄嗟のDFスペーシングの能力を高める事で、チーム全体の総走行距離を節約する事が出来ます。

逆説的になりますが、トランジションDFの際には、絶対的に必要な走行距離、ダッシュのスピードは求められますので、走らない事には成立し無い事は改めて強調したいポイントです。

その上で、ボールマン以外には過剰なマッチアップを排除する事で、ディフェンスの厚みを加える事が提案内容となります。

勿論、最終的な方法は各チームの背景や、固有の条件によって異なります。

原因分析をする際に、とにかくスプリントバックを最重視して守るのか、巧みなDFスペーシングの理解力のある選手を積極的に起用するのか、HCの判断にゆだねられる部分です。

いずれにしても、ペース&スペースと呼ばれる、現代バスケット界の中で適応し、生き残っていくためには、トランジションDFへチームのカルチャーを構築する事が重要であると考えます。

 

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