【片岡編集長のレポート⑯】強制的にハリーバックをする習慣づくりを紹介します。

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前回は、千葉ジェッツふなばし対横浜ビー・コルセアーズの一場面を抽出し、トランジションディフェンスにおけるスプリントバックの価値と、その心理的な難しさについて紹介をしました。

バスケットボールの分析や解析が進み、トランジションのシチュエーションにおける失点の要因や解決策について、多くのコーチが頭を悩ませた事でしょう。

現在、「強制的にハリーバックをする習慣づくり」の為の様々なドリルや場面の設定が存在します。

今回は、その中の1つを紹介します。提唱者はAndrej Lemanis氏。オーストラリア男子代表チームを長期間で指導中、前回のリオ五輪では4位入賞。

比江島選手の加入したブリスベン・ブレッツのHCでもあります。

日本代表チームにとっては劇的な試合で勝利をしたチームでありますが、アジアの超強豪国であり、その献身性と全体の調和は、世界の中でも注目に値する素晴らしいチーム。

その命運を握る存在です。

Andrej Lemanis氏のトランジションドリル

特徴

・スプリントバックをせざるを得ない状況を意図的に作り出す

・ドリルの中で相手チームに勝利する為にはスプリントバックをせざるを得ない状況を意図的に作り出す。それの繰り返しに意識付け、習慣づけをする。

 

 

 

動画を見て頂けると、オフェンスが終わった選手が一目散にスプリントバックをしている様子が見て取れると思います。

こちらの選手の意識が高いわけでは無く、そうしないとドリル上の設定をクリアできない仕組みになっている為です。

その繰り返しで<特徴>にあるような目的を達成していくことになります。

・プレイヤーは9名。3人を3チームでのドリルです。

・番号チームを「A」、黒番号チームを「B」、X1-3を「C]とします。

・ハーフコートでの3対3よりスタート。

※オフェンスのテーマは各チームの背景に合わせて設定をしてよいと思います。

・オフェンスリバウンド、またはショットイン後、チームCはコーチにアウトレットパスをします。

・反対サイドに待ち構えているチームBが次のオフェンスです。

・チームAは、強制的にスプリントで戻らざるを得ない状況です。

・続いて、チームBがオフェンス、チームAがディフェンスとなります。

・最初の状況と同じく、ここでもハーフコートの3対3を実施します。

・DFリバウンド獲得、またはショットイン後、チームAはコーチのパスをします。
・コーチは縦パスを出し、チームCのオフェンスがスタートです。チームBは全力疾走で戻らないと間に合いません。

<まとめ>

バスケットボールは習慣のスポーツを言われています。

スプリントバックをする事で失点が減る可能性があると頭では理解していても、混沌とした状況で目まぐるしく状況が変化するゲーム中では、とっさの判断でスプリントをする事が難しい場面も多々あります。

その為、活きたシチュエーションの中で、コーチが意図する状況を創出し、半ば、ゲーム形式の中で選手に意図する動きを強制する事が重要性をAndrej Lemanis氏のドリルから感じ取りました。

シャトルランや3メンでコートをスプリントして走る練習を繰り返したとしても、体力的な基礎作りにはなりますが、身体と頭の連動を繋ぎとめる脳内回路の構築はきっと難しいでしょう。

チーム理念を実現する為には、その理念に即した練習プログラムが必要。

Andrej Lemanis氏のドリルや、オーストラリア代表の試合中の献身的なディフェンスには、力強いメッセージが凝縮していると感じています。

 

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