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スプリントバックの重要性を知る

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大学リーグや、B.LEAGUEのアーリーカップが開催しました。

今年も本格的なバスケットボールシーズンが到来です。

本稿著者も、早速、様々な試合観戦に触れております。

競技レベルやカテゴリーを問わず、やはり重要になるのはトランジションのDFである事への想いを強くしている最近です。

前回までは、キーワードや代表的な練習メニューでの設定などについてご紹介しました。引き続き、トランジションディフェンスに着眼してみたいと思います。

今回は、スプリントバックの重要性が分かる動画となります。

秋田ノーザンハピネッツから、さらなる成長を目指して千葉ジェッツ船橋に移籍をした#5田口選手。

DFリバウンドからのトランジションオフェンスの中で、オープン3Pを沈めました。

一目散に走る田口選手、自らボールを運ぶ外国籍選手、その一連の迷い無きオフェンスに千葉のハイスピードバスケットボールの良さが凝縮されたような場面です。

果たして、このプレーは本当に守れないプレーなのでしょうか?本映像を見続けた際、筆者は「田口選手の3Pに対して、もう少し際どいシュートチェックをして軌道を狂わすことが出来たはずだ」という結論に至りました。

DFリバウンド獲得後、#1の選手は自らボールを運びます。アキチェンバース選手(図では「2」の選手)、田口選手(「T」の選手)は、真っ先にダッシュを開始します。

既にセーフティーで2名が戻っていた横浜。千葉の得意パターンを守るべく、2名の選手に加え、X4の選手も必死に戻ります。

・STOP THE BALLの原則に基づき、X4の選手の奮闘で、④はX4がマーク。ここで、「2」選手がゴール下へ走り込むことにX5がゴール下のパスケースを消すべく、反応。

結果として、田口選手(「T」)のパスコースが誕生。田渡選手(「X1」)も必死の戻りを見せますが、間に合いません。

◇本当に、この場面は守れなかったのか?

(個人名を出してしまって恐縮ですが・・)

#21田渡選手について、千葉がボール運びをしている際に、スプリントではなく、ゆっくりとハリーバックしている場面が存在します。

田口選手がフリーである事に気が付いてスプリントをしますが、苦しめるまでには至りません。シュートチェックに行った際には、既に手遅れでした。

理由としては、本来のマークマンである千葉#15藤永選手がボールラインよりも後ろにいた為、「自分のマークマンは大丈夫だ」と、少し安心してしまったのではないでしょうか?

言うまでもなく、バスケットボールはチームスポーツですので、チーム全体の危険なエリアを守る必要性があります。

田口選手はB.LEAGUEオールスター3Pコンテストでも優勝経験を持つリーグを代表する3Pシューターの1人。非常に危険な存在で、流石にワイドオープンの3Pシュートは確実に決めてきました。

決して、#21田渡選手のハリーバックが散漫であったわけでは無いですが、切り替えの1、2歩をスプリントで戻る事でシュートチェックを効果を高める事が出来たかもしれません。

<まとめ>

各チーム、トランジションデイフェンスにおける原理原則には固有の背景が存在する為、この現象だけを抜き出して可否を述べる事が難しい部分がある事が大前提ですが、今回のプレーでは、<図2>の左図の段階で、「自分のマークマンの状況に関わらず、目の前の脅威である田口選手へのパスコースを潰すべく、本気のスプリントでハリーバック」をしていれば、オープン3Pを防ぐチャンスがあったと言っても良いでしょう。

田渡選手が田口選手を守り、シュートを打たせない。その後、#15藤永選手へ回ってきたパスを、リバウンドに参加したビッグマンが守る。

藤永選手はPGの為、そこまでアウトサイドを積極的に打ってくる選手ではなく、おそらく、この場面ではハーフコートオフェンスへと移行したのではないでしょうか?

日頃から、トランジションにおける細かな現象を見逃さず、選手との対話やコーチングを重ね、チームとしてDFの精度を高める事が失点現象、勝率アップに繋がる事は間違えないでしょう。

次回は、「自分のマークマンの状況に関わらず、とにかくスプリントで戻り、DFの精度を高める」ための習慣づくり、強制的に選手をハリーバックの意識を強める各種のドリルを紹介します。

また、実は、田渡選手の猛烈なスプリントバック以外にも、このケースを防げたかもしれない考え方が存在します。本メルマガ、トランジションディフェンスシリーズの中で紹介していきます。

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