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【片岡編集長のレポート⑪】『buy time(時間を奪う)』・『Burning time(時間を燃やす、消費させる)』事で、優位なゲーム展開に持ちこむ

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長身選手を数多く持つチームに対抗すべく、前線からのプレッシャーディフェンスに活路を見出されているチームの方も多いのではないかと思います。

同時に、ボール運びに対するon ball screenをセットされることで、簡単にボール運びを許し、練習の成果を発揮できずに悔しい思いをされているチームも多いのではないでしょうか?

今回は、そのようなケースに対する戦術案をご紹介したいと思います。

男子日本代表が劇的な勝利を収めたオーストラリア戦において、オーストラリア代表は前線から非常に素晴らしいプレッシャーディフェンスを披露していました。

日本代表も、慎重にボール運びをする事でターンオーバーは発生せずに済みましたが、スムーズなオフェンスへの展開が出来ず、ハーフコートオフェンスがスタートする頃には、ショットクロックの残り時間が15秒程しか無いというケースも目立ちました。

まさに、今号で紹介する戦術は『buy time(時間を奪う)』・『Burning time(時間を燃やす、消費させる)』事で、優位なゲーム展開に持ちこむ事を意図した内容となります。

 

◇ボール運びに対するOn ball screenへのDF戦術

ボール運びに対するOn Ball screenをセットする事で、容易なボール運びが可能となります。

仮に、X1が非常に素晴らしい脚力を持った選手でも、センタープレイヤーのスクリーンがセットされれば、多くの場合はアンダーで遠回りをするケースが非常に多いです。

スピードのあるドリブラーの場合、アンダーをしている瞬間の遠回りを利用してスピードドリブルで前進する事が可能です。

仮に、この場面でファイトオーバーでボールマンに喰らい付くことに挑戦したとしても、スクリーンが上手く掛ってしまった際には、非常にリスクが高い事が、多くのケースでアンダーを選択する理由だと思われます。

また、多くの場合、このようなケースでのon Ball screenに対するルール決めも乏しく、インサイドのDFは、スクリナーの裏に控えるケースが多いです。

①番の選手の直進的な突破こそ牽制し、X1のリカバリーの為の時間稼ぎこそ出来ますが、余り効果を発揮しているとは言い難いです。

◇ボール運びのOn ball screenに対する、Show Defの戦術

そこで紹介をしたいのが、ソフトなShow Defと、ボールマンのスムーズな戻りです。
45度でPnRの対応としてShow Hardという戦術では、サイドラインと平行に出る事が求められますが、ここではリスクを最低限を抑えるために、斜めのShow Defを推奨しています。

直接的にボールを奪う事ではなく、時間を奪う事が目的です。

下図のように、進行方向を斜めにすることで、ハーフラインまでの侵入を遅らせます。

※ジョン・パトリックも指導をしていた。

◇パスが飛んだ際の対応策

X5の選手が、ソフトであるにしてもShow DEFをする事で、スクリナーの5番の選手へのボールが飛ぶことを危惧するケースもあると思いますが。

その場合は、X5の選手がダッシュで戻る事で対応します。

元々、相手チームよりも長身選手が少ないチームが、試合展開を優位に進ませるために紹介している戦術の為、相手のビッグマン対X5では、ドリブルでの侵入を防ぐ、または時間を使わせることで、オフェンスの入りを遅らせる事が可能です。

チームのスタイルとして、『相手のビッグマンvs自チームのビッグマン』の対決でドリブル突破を守れる脚力の訓練は欠かせません。

そして、仮に、ドリブルに自信がない場合、⑤から①へと、トレールプレーなどでパスが戻る事も考えられます。

が、このような状況になっても成功です。8秒しかないボール運びで、既に2回も横方向へのパスを成功させ、Buy time、時間を奪う事に成功していると言えるでしょう。

 

 

ここまでは、フルコートマンツーマンにおけるon ball screen対応の一提案となります。

前号で2週に渡ってご紹介した、DFのトピックスを扱い際には、AUS代表の事例と合わせて、欧州のディフェンスについて考えてみてください。

<まとめ>

今号で重要になるのは『相手のビッグマンvs自チームのビッグマン』というシチュエーションにおいて、ドリブルに対するDFで優位に立てるという目標設定や訓練をチームのスタンダードにしている事です。

サイズに劣り、かつ、脚力でも劣っていればリスクが非常に高い戦術にはなりますが、トライする価値は非常に高い戦術であると感じています。

私が指導をする宮城クラブでも、8秒バイオレーションや、エントリーを遅らせる事に成功していますし、ジョン・パトリック氏の指導する・・・でも、他の欧州チームでも数多く見る事が出来る戦術です。

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