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【片岡編集長のレポート⑥】Off Ball Screenを駆使してチャンスを作るオフェンス戦術2

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前回の配信では、トーステン・ロイブル氏がHCを務めるU16-19男子代表チームの定番プレーでもある、2枚のスクリーンに対してシューターの選手を絡める中でのトリックプレーを紹介しました。

今回は、同HC、同チームによる、もう一つのBaseline out of boundsをご紹介します。

前回のプレーがトリック版であるとすれば、今回のプレーが正攻法のプレーとなります。

スペースが少し狭くなりますが、上手く成功すれば短時間でシュートチャンスを得る事が可能です。

試合展開や、ショットクロックに応じて使い分けていました。

 

・上図のようにオフェンスを配置。5番の選手がパサーを務めます。
シューターの選手をSと表記しています。

・4番の選手がアウトサイドでボールをレシーブします。
3番の選手はダウンスクリーンをすると見せて、一気にトップへ上がってパスコースを作ります。

 

・4番が3番へパスをした瞬間、Sがパサーを務めた5番にダウンスクリーンをセット。
インサイドに優位性がある場合、また相手チームがスイッチした際には、3番から5番へのパスを積極的に狙います。

※日本チームは、(仮にスイッチをしたとしても)、インサイドでの優位性に欠ける為、この場面では、そこまで激しくボールレシーブを狙っていません。

・4番は、Sへダウンスクリーンをセット。
SのDFにとっては、スクリーンの対応をした、そのすぐ次の瞬間に、再びスクリーンの対応に迫られます。

 

・3番の選手からSへとパス。DEFの動きに応じて、コーナーへのパスとなるのか、ボールにミートさせる位置になるのかは状況判断が必要となります。

※最初のスクリーンでインサイドにボールを出せずとも、DEFがスイッチしている場合は、この場面でシュートを打ち切る事が重要です。
リバウンドにおける優位性も見込める為です。

 

<まとめ>

一見すると、前回の配信にて紹介したプレーと似た形でスタートしますが、全体的なコンセプトは異なります。

鍵となるのは、パサーを務めるインサイドの選手に対してシューターの選手がスクリーンをセットし、その後に、シューターの選手が味方のスクリーンを利用してアウトサイドへと向かう事です。

アジア選手権を戦う日本代表選手の場合、インサイド選手のサイズ不足のためにペイントエリアでの得点をするには工夫が必要となります。

しかし、少しでもインサイドに優位性のある場合、または、対戦チームがスクリーンの対応を不得手とする場合は、最初のスクリーンを利用し、インサイドへのパスでゴール下の得点が期待できます。

シューターをフリーにする動きが本プレーのコンセプトである事には間違えありませんが、プロセスの途中で発生するミスマッチや、マッチアップの優位性を見逃さない事が重要であると思われます。

また、チームケミストリーや、チームのバランスを考えた上でも、スクリナーとして味方の犠牲役を担いやすい選手に対し、いつもはスクリーンを貰う側のシューターがスクリーンをセットする事で、Give&Takeの関係性の構築にもなっている様に感じています。

B,LEAGUEでは、B1-2入れ替え戦で死闘を演じた熊本が上記プレーを採用、エントリーする形は異なりますが、横浜ビー・コルセアーズでは、川村卓也選手が、221㎝のハシーム・サビート選手へスクリーンをセットした上で、206センチ120キロの巨漢インサイドであるマクドナルド選手のスクリーンを利用してオープンを作ろうとするプレーを活用していました。川村選手が身体を張ってスクリーンをする事で、チームの潤滑油としての働きも担っていることが印象的でした。

 

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