最強サプリ〜塩〜【梅原トレーナーのからだづくり哲学】トレーニングレポート No.60

スキルアップ トレーニング 指導法 梅原 淳 育成法

※お知らせ
この記事は、2019年8月に執筆しています。

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お盆が過ぎ、やや気温が下がってきましたね。下がったと言っても30度以上はありますから、まだまだ肉体には堪える気候です。

私は全国の高校チームをまわって體づくりの指導をおこなっていますが、そこの選手たちに毎年あるサプリメントを贈っています。

それは「海の精」という自然海塩です。自然海塩というのは、海中にある微量ミネラル成分を多く含んだまま、つまり極力海水と同じ成分のままで人工的な変化を加えずにつくった塩のことです。

現代において、一般的な塩の成分は95%以上が塩化ナトリウムというミネラルです。本来はその他にマグネシウム、カリウム、カルシウムなどがあるのですが(実際はもっとあります)、精製の過程でほとんど無くなり、ナトリウムだけが含有した塩で売られています。

ミネラルという言葉は聞いたことがあると思いますが、日常においてほとんど価値のある捉え方はされていません。どうしても炭水化物、たんぱく質、脂質に視線が注がれ、細かく加えてもビタミンくらいでしょう。ビタミンだってやはり脇に置かれています。

ではその軽視されているミネラルをなぜ取り上げ、それが含まれた塩をプレゼントしているのか。

それは当然、體にとって重要な役割があり、大きな仕事をしているからです。

酵素とミネラル

一般的にまったく気にもかけられていないミネラルは、本当は私たちの臓器を動かすガソリンなのだそうです。

運動や呼吸、脳を働かせて思考することなど、私たちは自分の體を使って生きていますね。そこには分解、消化、吸収、排泄、再合成、循環など體の中で臓器の活動が起こっています。

前述した炭水化物などの栄養素からエネルギーをつくることも、體の一部の働きです。

その働きは「酵素」というものが舵を取っています。これも聞いたことがありませんか。この酵素は體の中の生命活動にとって不可欠なものです。そして酵素がいわゆるエサにしているのがミネラルということです。

ですから本当は、ミネラルは人間の生命活動に欠くことのできない条件ということであり、それを私たちの先祖は塩分から摂取していたそうです。

運動中に飲むスポーツ・ドリンクには、これらの微量ミネラルそれからエネルギー減である糖分が含まれています。味が美味しくて飲んでいる人もいるかもしれませんが、本来は運動を続けられるように栄養分を補給するために開発されたものです。

私はこれをスポーツ・ドリンクではなくて、あえて塩を選んで使っています。それは市販のドリンクは、あくまで人工的に抽出したものを水分に混入させたものだからです。

いわゆる食品添加物です。

良い塩を摂ることで、無理なく誰でも必要なミネラルを充分に補給することができるのですから、だったら塩が一番ということで選手たちにはそのようにしてもらっています。

夏をみなぎる方法

とくに夏の高温と多湿の気候においては、体温調節や血液の生成などが弱っていきますので、エネルギー源よりもミネラルを重視しています。

これが大正解だったようで、時間を掛けて毎日の練習で塩を摂っていた選手は、この夏も酷くバテたり倒れたりすることがありませんでした。薬ではありませんから、数ヶ月や一年スパンでの成果と言えます。

私は最強の天然サプリとして、この自然海塩を毎年の初夏にチームへ贈っています。捕食のおにぎりなどにふりかけて食べている選手もいるようです。良い知恵だと思います。

あなたは練習中の水分摂取をどのように考え、おこなっていますか?

もし多量の汗をかき、体温(筋温)が上がるような運動をおこなっているのでしたら、水分だけではなく塩分を摂取してください。その際はミネラル分の含有量の多い塩を選ぶことが必要です。パッケージの裏を見ると成分が書いてあります。

甘さの強いスポーツ・ドリンクやフルーツ・ジュース、刺激の強いエナジー・ドリンクはやめて、真っ直ぐに水と塩にしてみてください。

ちなみにクリスタルガイザーなどのミネラル・ウォーターに自然塩ならば、費用を掛ける価値のある選択だと思いますよ。

自分の足型に合ったシューズや体型に合ったウェアを選ぶように、水分補給も自分に必要なかたちをどうぞ考えてください。

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