【梅原トレーナーのからだづくり哲学】外が寒くても体温は高くを心掛けよ

スキルアップ フィジカル(身体) 梅原 淳

この冬、外気はもちろん冷たいですが、あなたの体内は温かくなっているでしょうか。

寒さは外にだけ存在するのではありません。実質的には体内温度が筋肉の働きから体調に至るまで、身体のあらゆる活動に影響します。

中を気にしているアスリートは、果たしてどれほどいるでしょうか?

すぐに体温計を持ってきて脇に挟んでみましょう。

平熱

あなたの平常時の体温は何度ですか?

36.0度?それとも36.5度ですか?

もしかして把握していない人もいるのではないでしょうか。
熱が上がったときくらいしか体温など計りません。
しかし自分が普段、何度くらいなのかは知っているのが体調管理の基本です。

知らないと言う人がいたら、まず1週間、毎日朝と夜に計りましょう。指標は要りませんから、自分の安定した数値がいくつかを知っておくのです。

そこからスタートして、平熱がわかったら次は一般的な日本人の体温といったものを調べてみてください。

体温について、体調が崩れて辛いのでもなければ気にしないという思考の人がいるかもしれませんが、体温は高くなることだけが危険なのではありません。

細胞の活動が生き生きとしていればエネルギーの放出が多く、熱を帯びます。
それが全体で体温として反映されますから、基本的に熱は低いよりも高いことが望ましいと言えます。

したがって体温の低い人は細胞の活動が弱いことを意味し、現代は35度台の人も稀ではなくなっていますが、調子が悪いと感じないからといって必ずしも健康とも言えないのです。

体温は運動にも関係する

ヒトの長い歴史において、環境が変化していけば、適応して必要な体温も変わります。
現代人の体温が以前より下がってきているからといって、一概にそれが危険信号とは言えません。

しかしその上でなお、平熱が35度台だとか36度前半の人は、もっと高く上げる努力をしても良いだろうと考えます。

体温は免疫力と相関があるとされています。
それは一時的な体温ではなく、あなたの日頃から持つ体内温度です。
筋肉や臓器、血管の働きが活発であるかどうかを熱量から読み取るのは間違いではありません。

生物は息絶えると冷たくなります。つまり細胞が動いているかぎりは熱を発するということであり、その働きが強いほど温度は高くなります。

身体がよく動くのは体温が適正であるからで、運動に大きく影響する心臓や肺、筋肉と血液など、各器官を活性化させるためには少なからず低いよりも高い温度のほうが良いということです。

そこで改めて訊きます。あなたの平熱は何度でしょうか。

低い原因を実生活から探る

毎日、スポーツしているからといって体温が高いとは限りません。

というよりも、いまは10代の若さで、さらには全国大会へ出るくらいのアスリートでも、平熱が低い人が実際にいます。
これも決して稀な例とも言えないのです。

現代的な暮らしで昔より身体を使う生活が減ったとも言われますが、上述のことを考慮すれば、運動量をいまよりも増やして体温を上げることはベターではなさそうです。

それよりも身体の中を直接温めることを心掛けて、それを毎日続ける、習慣にすることを考えるべきでしょう。

もし体温が36度前半や35度台の人がいたら、もしかして「普通よりも低いかも」と仮説してみて「なにが原因だろう」と探ってみることを提案します。

体温を上げる方法へ入る前に、低い原因はなにかを考え、日常でどのようなことがあってこの体温になったのか、その見当がつけば解消することができるかもしれません。

不肖私も、数々の不摂生を断って体温を0.5度も上げた一人です。
いまでは体調を崩す頻度が驚くほど減りました。
風邪もほとんどひきませんし、昨今の感染症に罹ってもすぐに治ってしまいます。

平熱が適正である人もいれば、きっとやや低い人もいるはずです。
大丈夫だと軽視せず、念のため「努めてみよう」と思うことが賢明であるような気がします。

とくに胃袋へ入れるものには、充分に配慮してください。
練習中のドリンクもそのひとつですね。

一事が万事。

今日はここまでとします。

(了)

この記事を書いた人梅原淳梅原 淳
運動技能を向上させる専門家として、またバスケットボールでのファンダメンタル・スキルを教えるコーチとして全国各地に出向いています。またその活動から得た日々の思考や発見を、YouTubeなどSNSを活用して情報配信しています。このコーナーで扱う内容は、それらSNSでは記さない一歩踏み込んだ情報として、トレーニング実践レポートをはじめ自分の育て方、大人の再教育、子育て、健康づくり、みなぎる食事など、あらゆるジャンルをテーマにお届けします。
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