【梅原トレーナーのからだづくり哲学】 トレーニングレポート No.141「踏むトレーニングは必須」
こんにちは、梅原淳です。
私は自分で考えた独自のメソッドも使って、様々にからだを鍛えるトレーニング種目をつくっていますが、もしどれかひとつだけにしぼりきるとするなら、それは迷いなく「スクワット」を選びます。
しかも、なにも変哲のない、至って普通のスクワットです。
肩にベーベルを担いで、脚の屈伸を繰り返すアレですね。
バック・スクワットなどとも呼ばれますが、全身の色々な機能を呼び起こしてくれてそのベースをつくってくれるのがスクワット・トレーニングです。
ウエイト・トレーニングに飛躍的な期待をするのは間違いで、からだの能力つまり運動技能のいちばん安定的な部分を固めてくれる基礎の役割を担っています。
つまりスクワットを定期的に行い、からだへ良い負荷を掛けることで競技におけるパフォーマンスが安定することを、実践者たちはよく知っています。
ぐっと深くしゃがめるか、バーベルを担いでも背中を伸ばしたまま立ち上がれるか、そういった目に見える指標が運動技術と面白いくらい直結しているのです。
そしてもし、スクワットの他に意義の深いトレーニング種目があるか?と訊かれたなら、明確にあると答えます。
同じくらいからだへの恩恵が大きく、また老若男女問わずに汎用性のあるトレーニングが「ランジ」です。
これはぜひ活用したいトレーニング種目です。
ランジとは、フェンシングの剣を突き出す動作をイメージしていただくと良いのですが、大きく前へ一歩踏み出すあの動きがランジです。
とくに踏むところ、これがからだへ強い負荷を掛けます。それを片脚で支えそしてしゃがむ、深いところでしっかりと動きを止めてそこから立ち上がる動作を繰り返します。
なにかもうキツそうな印象ですよね、しかもスクワットとよく類似していると感じた人もいるはずです。
まさに、スクワットとランジは「しゃがんで立つ」という点でまったく同じなのです。
動作は関節の曲げ伸ばしによって起こるものですから、そこへ強い負荷を掛けることで運動能力の土台が固まっていきます。
さらに重力に抗する方向つまり垂直方向の動きは、水平やその他の方向より格段に負荷の強いものです。生き物にとって一番疲れるのが、空へ真っ直ぐ向かっていくことです。
このふたつの要素だけでもトレーニング負荷としては大きなもので、それをクリアできるならば肉体的な強さ、安定性、バランス感覚、加えて動きの巧さなども向上していることでしょう。
とにかくまずはおこなってみるのが一番です。試してみればからだではっきり実感します。
正しく行うほど、その大変さというかミシミシとからだに堪えるのがよく分かります。
体育館の壁から壁まで、ランジ歩きをしてみましょう。
おまけの動画を用意しました。
基礎的なランジ、それから他にも「踏む」ことを要素に入れたトレーニングをいくつか紹介しておきます。
けっこうきついですが、どうぞお試しあれ。
全員成長!
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