【バスケ】平常心を保つ、ルーティンの多様性
バスケだけでなく多くのことにルーティンは用いられます。
ジンクスにも似たそれは、
- 試合の日の朝はヨーグルトを食べる
- 大事な試験の前に好きな景色を見る
など多岐にわたりますが、スポーツの試合中においてはリズムを整え、平常心を保つために使われます。
有名なものでいえば、バスケ以外にもラグビーの五郎丸選手がキックを打つ前にポーズを取って狙いを研ぎ澄ますために使われています。
今回は、NBAで有名なルーティンをご紹介します。
試合前のルーティン
ティップオフの前から試合は始まっています。準備を大切にすることで、集中力を高め、ゲームモードの自分を作ります。
レブロン=ジェームズ「チョークトス」
史上最高の選手の1人であるレブロンは試合直前にチョークの粉を上に巻き上げる儀式をします。これは、ファンを盛り上げるのはもちろん、自分自身の気持ちも高めることを目的としています。
また、相手に自分の圧倒的な存在感を知らしめ、プレッシャーを与える役割も担います。
ケビン=ガーネット「リングの柱に頭突き」
最高のパワーフォワードの1人であるガーネットは試合の直前にリングの土台部分(柱)に頭突きをします。闘争心を高め、また大切なことや意識することを口ずさみ、改めて確認することで集中力を高めます。
熱いプレイヤーであり、チームディフェンスの中心であるガーネットがそのように振る舞うことでチーム全体の士気の向上、ディフェンス意識の向上の効果も果たしています。
ビンス=カーター「ネットで懸垂」
伝説の人超えダンクで有名なカーターは、試合前にネットにぶら下がり懸垂をしていました。ファンへのパフォーマンスでありつつ、ゲン担ぎのような、おもしろいルーティンでした。
試合前のルーティンは、主に集中力を高めたり、気分良く試合に臨んだりするためのものが多いようです。
フリースローのルーティン
激しく動き回るバスケの中で、フリースローは唯一完全に止まって打てるシュートです。
また、毎回同じ距離、同じ角度から打てるため、練習量がそのまま確率につながると言っても過言ではありません。
しかし、走り回った後に逆に止まって打つことは案外難しいため、丁寧にリズムを整え、いつも通りに打つためのルーティンを多くの選手が取り入れています。
ジェイソン=キッド「投げキッス」
最も有名なフリースローのルーティンとして、キッドの「カメラに向かって投げキッス」が挙げられます。
カメラの先にいる奥さん、子どもに向かってしているそうですが、そのキュートな仕草からファンからとても愛されていました。
自身がリズムを整えられるならばいろいろなことをする、という柔軟性がキッドの自由なゲームメイクと似ています。
ジェフ・ホーナセック「頬をさする」
「ストックトン&マローン」という強力なガード・ビッグマンコンビでマイケル・ジョーダンに立ち向かった時のユタ・ジャズのシューター、ホーナセックはフリースローの前に頬をさすります。
3人の子どもがいるホーナセックは、カメラに手を振ることはできないので頬をさすることを子どもたちへのメッセージとしていたそうです。
シューターという冷静さを常に保たなければいけないホーナセックにとって、家族を想う心が平常心を保ち、モチベーションを高めるぴったりのルーティンでした。
スティーブ・ナッシュ「手を舐める」
2年連続MVPをとったナッシュのルーティンは手を舐めるというものでした。あまり、上2つに比べると美しさやメッセージ性はないのかもしれませんが、非常に実用的なルーティンです。
日本ではあまり見られませんが、海外ではプレー中に手を舐めるというのは多くの選手がすることです。手の滑りや、感覚を良くするために手っ取り早く手に水分を与える手段が手を舐めるということなのです。
フリースロー時は、自身のリズムを平常に作り直し、息を整えることが重要です。そのためにいつも同じことをする、というのは非常に適切で、自身にあったルーティンを見つけることが大切です。
おわりに
今回は、試合前、フリースローのときのルーティンについてご紹介しました。
それらは一見、特に意味のないように見えることでも、リズムを作るためやいつも通りの力を発揮するためには必要な動作でもあり、ゲン担ぎでもあります。
自分自身にあったルーティンをぜひ研究してみてください。
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関西1部リーグの大学を卒業後、現在は実業団でプレーしながらプレイヤーとしてのレベルアップを目指しています。このブログでは、高校・大学・社会人、それぞれのカテゴリーでのトップレベルの選手とのプレーの中で自身が経験した、バスケ選手としての高みに行く方法を発信していきます。
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