【バスケ】ゲームメイクって何?

オフェンス スキルアップ ライター 戦術 関野 日久

バスケは出場する人数が5人と少ないため、どの選手の役割も責任も大きいスポーツです。

その中でも特に、ポイントガードはチームの司令塔としてボールに触れる時間が非常に長く、中心的な役割を担います。

そのポイントガードに、最も求められる能力としてゲームメイクがあげられます。

しかし、ゲームメイクと単に言っても奥が深く、突き詰めて考える必要があります。

今回はゲームメイクについてご説明します。

味方を重視したプレー

ゲームメイクには味方を中心に考えた試合作りと相手を中心に考えた試合作りがあります。まず、味方を中心に考えたゲームメイクについてご紹介します。

  • 多くの人が点を取る配球

一つは、正しいボールの配球です。

絶対的なエースがいる場合は別ですが、多くの選手が満遍なく得点を取るチームのオフェンスの方が、ワンマンチームのオフェンスよりも止めにくいです。

ワンマンチームの場合、特定の選手を全員で守れば良いですが、バランスよく攻めてくるチームに対しては一人一人のマッチアップの負担が大きくなり、お互いをカバーしながら守ることが難しくなります。

そういったオフェンス展開をするために多くの人が点を取るようなオフェンスの作り方、パスの配給をする必要があります

  • 味方を腐らせない配球

バスケはオフボールの時間の方が長いスポーツではありますが、あまりにその時間が長いと選手にフラストレーションが溜まり、シュート・パス・ドリブルの能力が一時的に下がってしまいます。

フラストレーションが溜まった選手が、久々にボールに触るとつい無理にでもシュートを打ちたくなってしまい、セレクションの悪いシュートやターンオーバーに繋がる可能性が高まります。

また、試合の中では疲れや精神状態が変化していくため、アップ時の感覚とゲーム中の感覚はどんどん変わっていきます。

しかし、しばらくボールを触っていないとその感覚が調整できないため、普段はしないようなハンドリングミスなどをする可能性が高まります。

これらを防ぐために、シュートを打たせることだけでなく、意図して味方にボールを触らせることも大切になります。

基本的に、オンボールの時間が長いのがガードですが、あえて1回のオフェンスを誰かに任せたり、特定の選手のシュートを増やすようにすることで、味方が普段どおり、もしくは普段以上のプレーを発揮する可能性もあります。

味方を乗せるプレーを心がけましょう。

相手を重視したプレー

次に、相手チームを意識したゲームメイクをご紹介します。

  • ミスマッチをつく

ミスマッチのある選手に多くボールを持たせることで、オフェンスを有利に展開できます。

もちろん1on1で点を取りきることも可能ですが、その1on1の決定率が上がれば、相手はカバーディフェンスが必須になります。

そうなればアウトナンバーができ、他の選手の得点チャンスも増えることで、守りにくいオフェンスになります。

  • ファールトラブルを誘う

相手の中心選手やビッグマンなど、オフェンス時のキーマンに対してあえてアタックすることでファールを誘います。

中心選手は、オフェンスが上手くともディフェンスが上手いとは限りません。

もし、ディフェンスがあまり上手くなければファールを誘うことがとても有効です。

ディフェンスでファールトラブルに陥れば、プレータイム自体を削ることができ、試合全体を有利に運ぶことができます

また、リバウンドやカバーディフェンスなどで必然的に大きな役割を背負うビッグマンに対して、ゴール下へのアタックを繰り返すことでブロックやターンオーバーにつながる可能性もありますが、同時にファールも起こりやすい場面でもあるので、そのプレーで3回ファールを誘えば相手はいつも通りの試合展開を行えなくなります。

味方はいつも一緒ですが、相手は毎回違います。

味方の特性を普段から頭に叩き込んだ上で、相手の情報やしたいことを理解し、それを用いて攻めるようにしましょう。

おわりに

今回は、ゲームメイクについてご紹介しました。

ポイントガードに必要な能力は、パスやドリブルなどのボールハンドリングはもちろんですが、最大はバスケIQです。

味方を知り、相手を観察し、瞬間的な正しい判断を繰り返すことで試合の勝利を掴みましょう。

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この記事を書いた人関野 日久関野 日久(セキノ ハルク)
関西1部リーグの大学を卒業後、現在は実業団でプレーしながらプレイヤーとしてのレベルアップを目指しています。このブログでは、高校・大学・社会人、それぞれのカテゴリーでのトップレベルの選手とのプレーの中で自身が経験した、バスケ選手としての高みに行く方法を発信していきます。
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