【梅原トレーナーのからだづくり哲学】トレーニングレポート No.89「ゴール下で光るジャンプシュート」
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こんにちは、梅原淳です。
先日の練習でジャンプを発展させて、ゴール下のシュートを練習しました。
よくあるケースだと思います。ドライブしてゴール下へ飛び込み、鋭いジャンプシュートを狙います。
さらにパフォーマンスを上げるために、ジャンプ能力と飛び込む能力を最大限に引き出すべく、あるひとつの運動技術に着目しました。
このトレーニングレポートで何度も書いている「8対2ストップ」です。
▼運動の変化に耐える力が必要
大抵がジャンプとドライブのどちらかにパフォーマンスが偏り、両方をハイレベルで行えるケースはあまり見られません。
ジャンプを頑張る代わりにドライブが弱くなるか、ドライブを強く思い切り行うとジャンプが緩くなったり雑になったりします。
それは動作の変化があるからですよね。運動形態が変わり、方向も変わり、スピードの出し方も、動く距離も変わります。切り替えは当然難しいものです。
そこでも質を落とすことなくきれいに繋げる技術を、選手が呼んでいるところの「梅トレ」では主要なトレーニング課題としています。
ここで必要な能力とは、ジャンプでもドライブでもありません。
じつは「止まる能力」です。
▼ストップ・モーション
本レポートで何度も出てきている止まる練習ですが、もちろん理論だけ書いているのではなくて、私の教える選手たちも実際に練習しています。
しつこいほど訓練します。プレイに影響するからです。
昔に出した私の拙著「バスケ筋」でも、この技術について詳しく書いています。
今回はドライブからのジャンプシュートですので、足がワンツーの止まり方となります。これは技術ではなくて、動きの変化からして必然的にそうなるということです。
走り込んで来ますから、その流れで止まるとワンツーになりますね。これだけでまずひとつ、きれいな運動形態の変化をつくることができます。流れの中で次の動作に移れるということです。
さらに方向を変えるために、勢いを上手に抑え込む足の着き方があって、それが8対2でのストップでした。
これをとても上手に行えている選手が動画に映っていましたので、ご覧に入れたいと思います。
動画1(IMG_85581)
止まるというと、「ブレーキを掛けて減速する」つまり弱くゆっくり足をつくようなイメージがあると思います。
でもこの選手たちは、どちらかというと着地点へ向けてスピードを上げて強く入っていませんか。
通常とまったく逆なんですね。ここがポイントです。
ドライブを武器にするためにはストップも減速ではなく、加速で鋭く行えるスキルを持ちたいんですね。そのためにストップが欠かせないということです。
もう一度、別動画で見てみましょう。
動画2(IMG_85582)
色んな動きがありますが、鋭いストップから垂直方向へ鋭角にギュン!と伸び上がっている選手と、全体がいまいちパッとしない選手の違いを見つけられると思います。
ドライブ、ジャンプシュートどちらのパフォーマンスも最大に活かすためのカギは、最高のストップモーションにあります。
最後にもう一つ、両足ストップでのジャンプシュートもおまけでどうぞ。
(動画3:IMG_7327)
ぜひ参考にしていただければと思います。
では今日はここまで!
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お読み頂き心から有難うございました。また次回をお楽しみに。
(了)
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