【梅原トレーナーのからだづくり哲学】TR.78「飛び込みのジャンプを伸ばすちょっとしたコツ」
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私のレポートにはジャンプに関する話が多く登場します。指導現場でも最重要課題二つのうちのひとつがジャンプです。
跳ぶという行為は、人間にとって難しい動きです。面白いことに程々という人は少なく、よく跳べる人かまるで跳べない人に分かれます。
それほど特異な運動であるという証拠です。
ジャンプする能力が生きるために支えとなる動物がいます。人間はそうではありませんね。走ることすら現代では必要ないかもしれませんが、とくに跳ぶ能力は特別な運動であるのです。
冒頭から話が少し逸れましたが、このジャンプについて今回も動画と共にレポートしたいと思います。
あるチームの上級生と、入学したばかりの新入生のジャンプを見比べてみましょう。
踏み込んでボードにタップしているんですが、なにか1年生には勢いというか縦への伸びが見られません。
それはなぜでしょうか?
次の動画は3,2年生のグループです。彼らも最大の力で跳んでいるわけではありませんが、1年生とはちょっと伸び上がる感じが違って見えませんか?
踏み込んでグン!と上がっているというか、身軽というか。
どうぞ何度も二つを見比べてみてください。見れば見るほど違いが明確になっていくと思います。
こうしたジャンプで跳べない人は、踏み込みから跳ぶ動作に切り替わる狭間、動く方向がLになる部分ですね。そこが上手くありません。
じつは上級生たちの多くは、この一瞬にわずかな沈み込みを行っています。
L字に跳ぶと言っても、方向が上に変わる手前にちょっとスクワットしているんです。
やっぱりスクワットって大事ですね。
股関節が少し落ちてしゃがんでいるので、勢いをつけられてグン!と上へジャンプできています。
一年生もはじめは少しできている選手がいて、何周も回っているうちにそれが無くなっていきます。しゃがんではいてもバウンドする感じになっていない人が多いですね。
跳ぶ手前で一瞬落とす、そうすることで前へ進む勢いを上へ転換することができます。上級生たちはずっと練習してきて、それを習得しているんです。
ちょっとしたコツですが、とても重要な運動テクニックです。ぜひ練習してみてください。
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(了)
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